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猫ひろし カンボジアのマラソン大会で優勝も、リオ五輪出場への道は険し!

 タレントでマラソンランナーの猫ひろし(37)が8月17日、カンボジアで初めて開催された公式フルマラソン大会「第1回アンコールエンパイアマラソン」に出場し、同国でのライバルであるヘム・ブンティン(28)を破り優勝した。2時間45分28秒と平凡なタイムだった。

 9月19日に韓国・仁川で開幕する「2014 アジア大会」に、カンボジア代表として出場する猫は、所属事務所を通じ、「カンボジアで初めてのフルマラソンの大会で、1位優勝できて本当にうれしいです。3カ月間、カンボジアでしっかり練習してきました。今後は、アジア大会の本番当日に最高の走りを見せます。そのために練習頑張ります!」とコメントしている。

 猫は同国で毎年6月に開催されている「プノンペン国際ハーフマラソン」で、11、13、14年と3度、ブンティンと直接対決し、いずれも敗れており、やっとライバルに勝利した。

 カンボジア国籍を11年秋に取得した猫は、12年2月5日の「別府大分毎日マラソン」で、2時間30分26秒の自己最高タイムを記録。ブンティンの11年の最高タイムである2時間31分58秒を上回ったことで、同国陸連は猫をロンドン五輪代表に選出した。

 ところが、国際陸連が「過去に国際競技会での代表経験がない」「国籍取得から1年未満かつ連続1年以上の居住実績がない」などの理由で、参加資格を満たしていないと判断し、特例も認めないことを通達。同国陸連はこの決定を受け入れ、猫の五輪出場を取り消した経緯がある。

 一方、ライバルのブンティンは五輪選考レースではなかったが、12年4月のパリ・マラソンで、猫の自己最高タイムを7分近く上回る2時間23分29秒の国内最高記録を出して、猫より速いことをアピールした。ただ、ブンティンは同国陸連、五輪委員会と確執があるため、猫の代わりに、五輪代表に選ばれることはなかった。

 その後、猫は12年10月21日の「ちばアクアマリンマラソン」(タイムは2時間35分52秒)、13年12月16日の「第27回東南アジア競技大会」(タイムは2時間32分54秒)などでフルマラソンを走ったが、自己記録の更新はできていない。

 今回の「アンコールエンパイアマラソン」は暑い真夏のレースとあって、冬場のレースと一様に比較はできないが、あまりにもタイムが悪すぎる。12年2月に自己最高記録を更新して以降、全くタイムが良くならない猫。

 16年リオ五輪を目指すことについては明言していないが、視野に入れているのは確か。もっとタイムを良くして、ブンティンの国内最高記録を更新するくらいの結果を出さなければ、周囲を納得させての五輪出場はかなわないだろう。
(落合一郎)

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