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1軍昇格はもう無理!? 斎藤佑樹がアマチュアにKOされる

 2軍で調整中の斎藤佑樹投手(24=日本ハム)が、アマチュアの社会人チームにもメッタ打ちにされ、1軍昇格がまた遠のいた。

 9月13日、鎌ヶ谷球場での社会人、JX-ENEOSとのプロアマ交流戦に先発した斎藤は6回を投げて、10安打4失点を喫して敗戦投手となった。これで、2軍降格後、6試合(非公式戦含む)に登板して、0勝5敗、防御率6.09。一度もピリッとした投球をした試合がない。

 斎藤は「直球主体のパワーピッチングがしたいと思っていた。数字だけ見たら良くないかもしれないけれど、今は結果じゃなくて、自分のためになることをやるということです」と自分に言い聞かせた。

 この日は、栗山英樹監督が視察に訪れた。好投すれば、即1軍昇格の流れもあったが、指揮官の前でいいところは見せられなかった。栗山監督は「四球を出して、初球、逆球でホームラン。もったいない。そこは、投げミスしてほしくないところ」と評した。また、「今、無理して(1軍に)上がることがいいのか」と昇格には消極的だった。

 もはや、絶望的とも思える斎藤の昇格だが、1軍投手陣の台所事情は決して楽なものではない。ローテーション投手の多田野数人が12日のロッテ戦でKOされ、13日に出場選手登録を抹消された。現在の先発投手は武田勝、ブライアン・ウルフ、吉川光夫、中村勝、谷元圭介と5人しかおらず、1枚足りない。ましてや、ただいま9連戦の真っただ中とあって、先発投手のやりくりは苦しいところ。

 栗山監督は「状態のいい投手から使う」としているが、先発は駒不足の窮状。失格のらく印を押した斎藤を、苦肉の策で1軍に戻す可能性もなくはない。ただ、現状、アマチュアすら抑えられない斎藤に、1軍の打者を抑えられるかどうかの疑問は残るが…。
(落合一郎)

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