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ジョーは生きている! “生みの親”が語る「あしたのジョー」新事実(3) ジョーはトマトのサンドイッチが好物じゃなかった?

 阿佐ヶ谷にあるライブスポット「Asagaya / Loft A(阿佐ヶ谷ロフトA)」にて行われた「あしたのジョー」イベントにて、ずんのやす、ラヴドライブのダイゴ、コンパス・西本宏一そしてガンリキの佐橋大輔の「あしたのジョー」マニアを公言するお笑い芸人たちによる「あしたのジョー」のオススメのシーン座談会にて、ずんのやすが挙げた「あしたのジョー」のオススメのシーン、「のりちゃんのサンドイッチ」について新事実が発覚。スペシャルゲストの漫画家ちばてつや氏と原作者の故・高森朝雄氏の夫人、高森篤子さんの目前で、その事実は検証された。

 目をつぶっても「あしたのジョー」全刊の場面が頭に浮かぶという、“ジョーを愛してやまない”ずんのやすが挙げた「あしたのジョー」のオススメのシーンは「ジョーがのりちゃん(林商店の娘の紀子)と公園でデートする」シーン。世話好きののりちゃんは、この時ジョーのためにジョーの“好物”だという「トマトのサンドイッチ」を作ってきてくれた。のりちゃんのサンドイッチは漫画の中で重要な食べ物で、宿敵にして親友の力石徹が死んで落ち込んだジョーが、「それさえも手をつけない」という描写でサンドイッチを床に捨てている。(アニメ版)。後にも先にもジョーが好んで食べた料理はこれしか出てこない。

 そしてなぜか、お笑い芸人たちのトークが煮詰まった頃、「ジョーは、減量を考えてトマトのサンドを好んだのではないか?」という論議に発展。その真相をちば氏に確かめた。ちば氏の答えは「サンドイッチを描いた事を忘れてしまった」という、全員がっかりする結果に。ちば氏は自分が描いた漫画は見返さない主義なので、40年以上前のジョーについては忘れている事も多いのだという。

 NEWSの山下智久がジョーを演じる実写版映画で、女優の香里奈が演じる白木葉子とは対象的な“庶民の娘”として登場する林紀子(映画版キャスト未発表)は、親の愛を知らないジョーがいちばん心安らいだ女性。しかし、紀子は高森氏の原作には無く、あまりの女性キャストの少なさに作画のちば氏が独自の判断で登場させたキャラクター。イメージ的には、下町育ちでしゃきしゃきした高森夫人の篤子さんがモデルではないかと思われる。(やはり、ちば氏自身は覚えてないとのこと)

 今となっては、ジョーは本当にトマトのサンドイッチが好きだったのか?本当はタマゴやハムのサンドイッチが食べたかったけど、ボクサーとしてトマトでがまんしていたのか、また、のりちゃんのトマトサンドはタマゴやハムにひけをとらないウマさだったのか、ちば先生が覚えていないとなると、誰にもわからない。真相はナゾである。

写真:ずんのやす他、熱狂的「あしたのジョー」ファンの芸人たち。

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