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【山口敏太郎が語る“オカルト秘話”】東尋坊と雄島、反時計廻りは死の世界への入口

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画像はイメージです

 福井県坂井市にある崖「東尋坊」は景勝地であるとともに、自殺の多い箇所として知られている。この東尋坊で自殺した遺体は潮流の関係なのか、北に約1.5キロメートルほどの距離にある雄島によく流れ着くと言われている。

 この雄島へ入るには、朱色に塗られた長い雄島橋を渡る必要がある。この島には、大湊神社、雄島灯台、昔は北朝鮮からの不審船を監視していたであろう雄島監視所が存在している。

 遺体が流れ着くだけでも不気味な気になるものだが、さらにこの雄島には「島を反時計回りに回るとたたられる」「反時計回りに回ると死の世界に入ってしまう」などと言った不気味な言い伝えがある。もちろん近年、話が作られ、Webで拡散されたアーバン・フォークロア、すなわち都市伝説にすぎないという説も強い。

 雄島にある大湊神社に参拝するのであれば、本土側から橋を渡った場合左側に行くことになる。すなわち自然と時計回りの動きになるのだ。そして言い伝えの通りに「雄島で反時計回りをしてはいけない」となると、神社にお参りした後にそのまま引き返すわけにはいかない。島の遊歩道をぐるりと一周させられることになるのだ。

 余裕のある観光客ならまだしも、参拝目的の人々にこのような手間のかかることを強要させてしまう噂があるのはいったい、なぜだろうか。

 神道に関する儀式には、神に玉串を捧げる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」というものがある。この作法の中で、神社による差異はあれども玉串を扱う際には時計回りに回転させることが多い。このような動作や作法からインスパイアを受け、反時計回りは正しくないものであり、すなわち神にたたられる、という発想をした人物がいたのかもしれない。

 もちろん、この雄島を反時計回りに周っても何も起きないかもしれない。ただ、そのような噂を聞くと気になってしまうものだ。ちなみに山口敏太郎事務所には地元出身の者がいるが、地元住民でさえも夜間は恐ろしくて近づけないという。

(山口敏太郎)

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