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崩壊か、存続か… “オレ竜”の明日が決まらない中日ドラゴンズ

 もうひと波乱起きるかもしれない。中日ドラゴンズの“監督問題”のことだ。成績不振により、谷繁元信監督(45)の途中休養が発表された(8月9日)。その後、ヘッドコーチの森繁和氏(61)が『監督代行』となったが、いまだ最下位脱出の兆しは見えて来ない。森監督代行が指揮を執ってからの成績は、5勝9敗(8月24日時点)。そのせいだろう。キナ臭い情報も交錯している。
 「本社サイドは『せめて最下位脱出だけでも』と祈るような気持ちです。森監督代行を以ってしてもチーム浮上が難しいようであれば、新体制について話し合う時期を前倒しすることになるでしょう」(球界関係者)

 谷繁監督の休養が発表された会見で、意味シンなコメントも聞かれた。現有戦力を編成した落合博満GM(62)の責任論を記者団に質問された際、佐々木崇夫球団社長は「(責任は)GMだけではございませんが、時間とともに…」と、言葉を濁した。しかし、同社長の口にした「時間」とは、重大な意味を含んでいた。
 「落合GMの契約は来年1月までとなっています。来年1月というのがやりにくい…。一般論として、プロ野球チームの新体制を決めるのはシーズン終了後の10月中旬以降です。落合GMと契約更新しないとしても、その新体制を決める話し合いに落合GMが関与することになる」(前出・同)
 来シーズンの話し合いをするにしても、「最下位のまま」というのは、芳しくない。今季、中日球団は創立80周年のメモリアルであり、「せめてクライマックスシリーズ進出を」の思いも秘めていた。メモリアルイヤーに最下位ではカッコがつかないのだ。
 「仮に落合GMを切って、新しいチーム体制を作るとしても、10月中盤から1月までの約2か月半、選手、コーチの人事権は落合GMにある。本社が新監督をゴリ押ししたとしても、落合GMの影響を受けたチーム編成で来季を戦うことになる」(前出・同)
 地元関係者がこう続ける。
 「落合GMを切るとなれば、中日グループ全体の問題に発展するかもしれない。白井文吾オーナーが落合GMの後ろ楯となっているのは有名です。落合GMを切るということは、同オーナーの退陣論も意味する」
 白井オーナーは中日新聞・同スポーツの代表取締役会長も務めている。昨今、同紙でドラゴンズに批判的な論調も見られるようになった。

 「白井オーナーと落合GMを支えていこうとする一派が反対勢力に抵抗するとしたら、森監督代行の代行を選ぶかもしれない。監督代行の代行役として、小笠原道大二軍監督の名前も囁かれています」(地元関係者)
 小笠原道大(42)は昨年、現役を引退した。13年オフ、巨人で事実上の戦力外となり、落合GM体制の中日に拾われた。中日での在籍期間は昨季までの2年間と短いが、二軍監督に選ばれた。努力家で、野球に対する真摯な姿勢は誰もが認めていた。チームの将来を左右する重要職に選ばれた理由はここにあるが、“在籍2年の外様”である。落合GMが影響した人事とも目されていた。
 「落合GMは日本ハムで現役を終えています。落合GMは若手時代の小笠原を高く評価し、巨人で働き場を失った彼に再起の場も与えた、と」(ベテラン記者)
 森監督代行は落合GMの腹心。落合GM体制が続くとしたら、森監督代行から「代行の2文字」を取り、仕切り直す選択肢が考えられる。小笠原二軍監督が“緊急登板”するようなことになれば、落合GM体制は「最後の一手を打った」と解釈でき、来年1月を待たずに“総退陣”という道筋も見えてくるが…。

 「ペナントレースは、あと30試合も残っていない。落合GMは批判を受けても保身的な言動を取らない人。それは落合嫌いの人たちも認めています。常に客観的に物事を分析できるので、森監督代行を動かすようなことはせず、来季のチーム構想の話し合いに臨むのではないか?」(前出・同)
 チーム内外がざわついている。それは、“落合GM体制”の存続を含め、81年目以降のチームビジョンが決まっていないということだろう。

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