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育成のベイスターズ!去年の京山将弥に続け!2年目阪口晧亮にかかる大きな期待

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阪口晧亮

 石田健大、今永昇太、濱口遥大、東克樹と大卒左腕がウリのベイスターズ先発陣。それに比べて右の先発が手薄と見られているが、しっかりとした育成プランの元、高卒の右腕が伸びてきている。

 昨年は2年目の京山将弥が春先からローテーション入りし、いきなり無傷の3連勝を挙げるなど、期待以上の活躍で6勝6敗の成績を残した。今年は同じく2年目の阪口晧亮に大きな期待がかけられている。

 大阪出身で、北海高校に進んだ阪口。3年の夏に甲子園のマウンドに立ち、最速148キロを記録し注目されると、ドラフトでベイスターズに3位指名され入団した身長186センチの大型右腕。昨年のU-23の侍ジャパンに選ばれ、ドミニカ共和国相手に7回3安打無失点の快投を見せ知名度を上げた。秋季キャンプではラミレス監督から強化指定選手に指名され、春季キャンプでも宜野湾の一軍メンバー入り。2月16日の最初の対外試合でも、先発のマウンドを託され、いきなり147キロのストレートを投げ込むなど、活きの良さをアピールしている。

 阪口は昨年のルーキーイヤーから、ファームで18試合に登板。そのうち先発が17試合で3勝9敗、防御率6.15の成績を残した。投球回数も82を数え、育成プランに沿って経験を多く積んできた。京山もルーキーイヤーに、ファームで16試合に登板し15試合が先発。投球回数も99.1回と、先を見据えたチームの方針のもと、実戦での場数を踏んだことが2年目の飛躍につながったと見ることは自然だろう。

 まだまだ粗削りながら、スケールの大きさが魅力の阪口は、母校の北海高校にブルペンを寄付するなど、温かいハートも持ち合わせるナイスガイ。キャンプが終わり、これからは本格的なオープン戦のシーズンに突入する。果たして、これからどのようなピッチングを披露してくれるのか。今月末に迫ったペナントレース開幕を、阪口はどこで迎えるのか。クールな表情の19歳を注視して追って行きたい。

取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘

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