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首位戦線生き残りで導入する超高額「戦力分析ソフト」

 球団がついに、固い財布の紐を緩めた。この決断は、金本知憲監督が目指す世代交代を加速させるかもしれないが、首脳陣を混乱に陥れる危険性も高い。

 5月末、球団スタッフ数名が渡米。表向きは東海岸のメジャーリーグ数球団の視察というが、重大な目的も秘めていた。
 「キャンベルに代わる外国人野手の補強? 違います。編成やスカウティング、育成に関する分析技術を学ぶためです」(球界関係者)

 阪神には金本監督を招聘した頃から、棚上げしていた問題がある。「データ解析で他球団よりも遅れている」――。ようやく、改善に乗り出したのだ。
 「金本監督も2年目に入り、選手個々の能力、性格をしっかりと把握してきたようです。選手を鍛える、鍛え直すという観点からチームを改革してきたので、それを補うデータ解析のシステムが導入されます」(同)

 データ解析はMLBが最先端を進んでいる。昨今では「スタットキャスト」と呼ばれる選手の能力分析ソフトなどが定着しているため、阪神はそれを導入する。渡米の目的は、そのソフトの使い方を学ぶためだ。
 「たとえば、選手の特徴を伝える際、肩が強いとか、守備範囲が広いなどと言いますよね。導入するソフトを使えば、本当に肩が強いのか、その強さはどれくらいを指すのか、すべて数値化できるんです」(同)

 最先端のソフト導入となれば、それなりの出費も覚悟する必要がある。データ解析で他球団に遅れを取った事情はこのへんにありそうだが、渋チン球団を決心させた理由は他にあった。
 「北條史也を打撃不振でスタメンから外した際、適任の遊撃手をすぐに決められませんでした。ベテランの福留孝介を休養で休ませた際も心象論で代役を選びました。伊藤隼太など二軍で頑張ってきた若手の話を聞かされれば…」(担当記者)

 「肩が強い」などの特徴もそうだが、現場は心象論で動くことが多い。若手や中堅が必死になっていれば、「何とかしてやりたい」と思うのがアニキ金本監督だ。また、指揮官就任から金本監督が口にしてきたのが、「本当に変えたいのは選手の意識」という言葉。諦めない姿勢を植え付けようと、選手を鼓舞してきた。データ解析の最新鋭ソフトも必要だが、それは、金本イズムを否定することになる。
 「最新鋭のソフトをどう活かしていくかが問題。阪神が首位戦線から転落すれば、ファンの好意的な金本監督への今の見方も変わってくるかも。球団は優勝を祈りつつも、甲子園で大ブーイングが起きたときに備えようとしているでは? そのための最新ソフト導入かもしれない」(ベテラン記者)

 鳥谷敬(35)が鼻骨骨折した時、ベンチは騒然となった。長くチームを支えてきたベテランの重大事だからだ。その後、フェイスガードを付けて出続けたのは決して連続出場の記録のためではなくチームのためだ。
 データだけで判断すれば、出場困難となる。阪神の野球は善くも悪くも心象論で動いているのだ。

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