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得意・不得意の露呈で競争激化 各局が力を入れ始めたBS放送

 地上波における視聴率競争は、日本テレビが圧倒的な強さを示し、年間&年度視聴率三冠王はほぼ確定している。ところが、BS局となれば話は変わってくる。
 先ごろ発表された平成26年度の第二四半期決算・営業収入だけを見てみると、ダントツの強さを見せたのがBS-TBSの7516.7(単位百万円=以下同)。2位はBS日テレの7436.4。3位がBSフジの7041.9。4位がBSジャパンで(テレ東系列)6868.9。5位がBS朝日で6799.6.
 さらに当期利益では1位がBSフジの886.9。2位はBSジャパンの834.6。3位はBS日テレの730.9。4位はBS朝日の699.3。5位がBS-TBSの600.4という結果だった。これらから何が見えて来るのか。
 「各局とも、ターゲットはFM3層(40代後半〜60代)の富裕層。番組を見てもテンポはゆっくりで、紀行番組や音楽番組などが中核を占めている。裏を返せば、日テレはFM1・2層(10代〜40代)が主体の地上波で強いが、FM3層を掴む番組を得意としていないことがわかる」(関係者)

 実は、最近になって各局とも制作費を増加させるなどして、BS局に力を入れ始めているという。
 「'00年12月に始まったBSデジタル放送は当初、普及率が低かったことからCM単価も安く、各局とも赤字経営が続いていた。しかし'11年7月にテレビのアナログ放送が終了することになり、地上波、BS、CSの3波を受信可能なテレビが一気に普及しBS普及率も上昇、約7割の世帯でBS放送が視聴可能となった。これを受け、CMセールスが好調なんです。あと10年もすれば、地上波に対抗できるくらいにマーケットが成長する」(関係者)

 さらに競争が激化しそうだ。

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