結果は『きょう会社休みます。』の圧倒的な勝利。ビデオリサーチ調べによると、『きょう会社休みます。』が初回視聴率14.3%、『ファーストクラス』が8.8%。
『ファーストクラス』は今年4〜6月の23時台に1期目が放送された。ファッション誌の編集部が舞台で、10代と20代女性のファッション感覚を捕まえたことにより、内容よりも出演者のファッションが話題となりヒットに繋がった。そのドラマをフジはゴールデンへ持ってきたのだ。
ファッション誌編集部からファッション業界へ、という流れは1期目と変わらない。深夜枠で視聴率が取れた番組が、ゴールデンやプライムタイムに降りてくることは過去にもよくあったことだが、問題も多い。一番大きな影響があるのは、視聴者が変わってしまうことだ。見たい番組やドラマがあるからその時間に帰る、という考え方は50年も前のこと。いまは録画や、その後に発売されるDVDで、という人が多いのだろうが、その数字は視聴率に反映されない。
ちなみに10月22日の視聴率は『きょう会社休みます。』が17%で、『ファーストクラス』は8.3%。2回目にして両作品の視聴率は、 ダブルスコアになってしまった。
フジの亀山千広社長は、9月に行われた番組改編の記者会見に沢尻を同席させ、10月ドラマの意気込みを話していたほどなのだが…。
「綾瀬さんは数字を気にしていましたよ。それに、沢尻エリカさん、木村佳乃さん、夏木まりさんら『ファーストクラス』の出演者の豪華さのことも。それで『大丈夫かな』って、でも『こちらには福士蒼汰さんがいるから心強い』とも言っていた」(ドラマ製作スタッフ)
しかし、そのスタートを切る前の綾瀬の不安はいまやどこへやらだ。
「ここまで開いたら、もう逆転はないね。はっきりと綾瀬が沢尻に勝ったという事でしょう。同時間帯には『報道ステーション』(13.8%)や、『水曜日のダウンタウン』(8.5%)などがあっての数字だから。綾瀬が茶の間で認知されたって事でしょう。視聴率女優という冠が増えて、またCM料が高くなる」(芸能リポーター)
“干物女”から“こじらせ女”へ変身した29歳。次はどんなキャラクターを演じるのか。