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長宗我部元親を題材にした『誰ガタメノ剣』観劇レポート

 去る1月23日、新宿紀伊国屋サザンシアターにて、「シアターキューブリック」結成10周年まつり第一弾公演『誰ガタメノ剣』を観劇した。
 『誰ガタメノ剣』は、今人気急上昇中の戦国武将・長宗我部元親を題材にした劇だ。2年前に初演を行い、大好評を博した本劇が再公演を行うということで、劇場には多くの長宗我部ファンが詰めかけた。長宗我部元親の地元・高知からはるばる観劇に来た人もいて、その人気の高さをうかがわせた。

 20年かけて土佐から四国を平定しつつも、信長・秀吉の脅威にさらされ、最終的に土佐一国に押し込められてしまった長宗我部元親。彼が時に悩み、励まされる様が等身大に描かれている。そんな人間味あふれる元親を慕う「一領具足」の兵士たちと、それを支える妻子たち。それぞれの目線から描かれた物語は、笑いあり、涙ありと、現代にも通じる青春群像劇であった。
 脚本・演出を手がけた緑川氏は「最終的に描きたかったのは人間ドラマです」と語ってくれた。設定が戦国時代というだけで、今も昔も、人の営みは変わらない。
 「着物無シ! カツラ無シ! チャンバラ無シ!」ということで、はたして戦国時代をテーマにした劇が成立するのか? と思いながら鑑賞したが、大掛かりなセットなど必要のない完成された物語であった。

 講演後はスペシャルトークショーが催され、親房系長宗我部家の十七代・長宗我部友親氏、長曾我部晃親氏、女流歴史プロデューサー・六龍堂氏が長宗我部元親についてそれぞれの想いを熱く語った。質疑応答では、今巷を騒がす「歴女」(レキジョ)から「戦国武将の子孫の方と結婚するにはどうしたらいいですか?」といったリアルな質問が飛び交い、会場を沸かせた。

 今、大河ドラマで注目されている坂本龍馬は、土佐出身の英雄だ。長宗我部元親の時代を知ってから龍馬を知ると、より深く大河ドラマを楽しめるはず。
 また、長宗我部ファンの間では長宗我部元親を大河ドラマにする運動も起こっており、今後ますます長宗我部元親人気が高まりそうである。

【写真】
ハードロックな信長様の書状。四国に行ったらこう叫ぼう。「死国 TAKE FREE!」。

(みかめゆきよみ 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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