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噂の騎士(ナイト)第14回『哀愁の上野キャバ嬢』

 特別な想いを持って田舎から飛び出し、憧れの東京でこの4月から一人暮らしを始めた。

 日の当らない裏通りのアパートでもアタシにとってはパラダイスだったのも、最初の2カ月目まで。専門学校のある新宿駅で下車するよりも、これまた女子高生時代からなりたい職業NO.1のキャバ嬢として夜の上野に出勤する方がむしろ多いかも。

 でもこれさえも、最近思うのは夢見ていたお仕事とは全然違うのが現実。2万円もの大金支払ってカリスマヘアスタイリストのサロンでカット、ヘアダイ、ブローでCAWAIIく決めてきたばかりなのに、タバコとフリスクが混じった最悪なブレスの薄給ヤングサラリーマンにベタベタ触られ、もろこしヘアのオヤジときたら、火を付けたら1日中燃えてそうな顔の脂をアタシの買ったばかりのジューシーのブレスにスリスリ、閉店後にはのび太そっくりのおたく君には付け回されるし、最近週4日のペースでアタシを指名してくれるトラックの運転手から「やらせろ」って、目が合う度に言われ…もうイヤ〜。
 
 部屋に帰ったら、直ぐにシャワーでこのスケベ下郎たちの垢を落とさぬことには気分が悪くて眠れやしない。あ〜あ、お金が欲しい〜、6日位前にヘルプで付いたテーブルに座ってたあの3代目社長みたいなガイが白馬で私をさらってくれないかな。そしたら、いつもみんなから「凄いね」、って褒められる自慢のセクシーボディーを毎日好きにしていいのに。それか、おチンチンを玩ぶような、もう少しえっちなバイトにキャリアアップしようかな。

*写真は本文とは関係ありません

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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