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7人体制になった私立恵比寿中学、ファンもメンバーもいつまでも“出席番号9番”を忘れない

 私立恵比寿中学(エビ中)の元メンバーで、致死性不整脈の疑いで2月8日に急逝した松野莉奈さん(享年18)を送る会が25日、神奈川・パシフィコ横浜・国立大ホールで執り行われた。午前には、エビ中の7人をはじめ、同じ事務所の姉妹メンバーであるももいろクローバーZ、早見あかりなども参列。主催フェスで共演した氣志團・綾小路翔、『えびぞりダイアモンド!!』や『もっと走れっ!!』ほか多くの楽曲を提供してきたヒャダインこと前山田健一なども姿を見せたという。

 正午から16時までは、一般開放。開場前から多くのファンが押し寄せ、最初は2時間待ちだった列が、最高で4時間待ちになった。年齢層は実に幅広く、男性同士はもちろん、制服のまま駆けつけた男女学生や、家族ぐるみ、カップル、主婦仲間、若い女性のグループなどさまざま。妹グループのチームしゃちほこ、長女グループのももクロのファンも献花に訪れた。りななん(松野さんの愛称)のメンバーカラーである青色の花束を手にするファンのなかには、青い靴、リボン、かばん、シャツ、リュック、公式グッズなどを身につけている者もいた。

 最期のお別れを伝えるために、日本各地からファンが駆けつけた。関東近郊はもちろん、関西や九州などから、日帰りで来た者もいた。長い待ち時間を利用して、試験勉強に励む女子高生もいた。

 この日の横浜は12℃前後で、ホール外で待つには耐えられる気温。しかし、外で3時間、さらにホール内のエントランスで1時間もひたすら待つのは、疲労が蓄積する。それでも、愚痴をこぼすファンは皆無で、係員の誘導もスムーズ。エビ中の人柄が反映されたようなお別れ会だった。

 最大5,000人を収容する巨大ホール。そのエントランスとホール内では常時、エビ中の曲が流されていた。『仮契約のシンデレラ』や『ハイタテキ!』、『金八DANCE MUSIC』といったヒットナンバーのなかには、松野さんのソロ曲であった『できるかな?』もあった。1人の女性が子どもから大人に成長していき、やがてこの世を去り、天国で“あなた”と再び暮らしたいと望む歌詞のミディアムバラード。この歌詞を具現化する前に夭逝した松野さんには、心の底から悔やまれる。

 青いカーネーションやバラ、デルフィニウム、カスミ草、アジサイなど4,000本で彩られた祭壇。その真ん中でニコリと微笑む写真は、8枚目のシングル『夏だぜジョニー』の宣材だ。明るく、美しい松野さんの笑顔は、ファンの寂しさをさらに誘った。献花をして、手を合わせたファンの多くは、こみあげる涙をこらえられなかった。

 7人体制になったエビ中。メンバーはすでに活動を再開しており、りななんの想いを背負って、これからも歌って、踊っていく。“出席番号9番”を胸に刻んで――。(伊藤雅奈子)

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