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追送検された大阪府警の巡査長が「30回くらい痴漢した」

 京都府警は7月9日、電車内で女子中学生に痴漢をしたとして、府迷惑行為防止条例違反の疑いで、大阪府警茨木署地域課の北口俊成巡査長(38)を追送検した。

 大阪府警は9日、停職1カ月の懲戒処分にし、北口巡査長は同日、依願退職した。

 追送検容疑は、6月7日午前7時すぎ、近鉄京都線・興戸〜大久保間の普通電車内で、隣に座った女子中学生の太ももに手の甲を押し当てるようにして触ったとしている。女子中学生が、北口巡査長の顔を携帯電話のカメラで撮影し、京都府警鉄道警察隊に写真を提供したという。北口巡査長は「手の甲なら偶然当たったように装えると思った」と容疑を認めている。

 北口巡査長は6月13日、近鉄京都線・丹波橋〜竹田間を走行中の電車内で、京都府内の女性会社員(26)の左太ももを触った疑いで現行犯逮捕された。その際、京都府警の捜査員が、女子中学生から提供された写真をもとに、同日朝から警戒していた。その後、北口巡査長は釈放され、京都府警が任意で捜査していた。

 大阪府警監察室によると、北口巡査長は昨年10月頃から月3、4回のペースで、通勤電車内で痴漢をするようになった。「電車が揺れたときに偶然、女性の尻に手が当たったことがきっかけだった。柔らかい感触が忘れられなかった」と話しているという。

 北口巡査長は「昨年10月頃から、30回ぐらい痴漢をした」と供述しており、余罪がゾロゾロあるようだ。

 偶然、当たった感触が忘れられなかったという言い分は分からぬではないが、さすがに現職警察官が30回も痴漢行為を繰り返していたとは、許されるものではない。
(蔵元英二)

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