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JR小岩駅 恋話物語伝説

 1980年代、JR小岩駅周辺には“B級縁結び伝説”があった。永遠の愛を誓う高校生カップルが用もないのに同駅で降りた。総武線の電車内からは「恋は(コイワ)小岩(コイワ)で結ばれる」と結婚式場かなんかの看板に記されたベタなキャッチフレーズが目に飛び込んできた。ダジャレにすぎないのだが、不思議と恋する男女のハートをわしづかみにしたようだ。
 いまはそうした看板は見当たらない。しかし、駅南口を背に右手に伸びる「フラワーロード」には夜間、恋する観光客向けの提灯にあかりがともる。「KOIWA恋話物語」と掲げられた提灯を見つめていると幻想的でさえある。古くからある洋装店や青果店が軒を連ねる商店街の入り口にあたり、南口から逆方向に伸びるサンロード裏の地蔵通りが、風俗店やキャバクラ&スナックが集中する一帯になっているのとは実に対照的である。

 「コイワコイワデムスバレル!」
 80年代の女子高生たちは電車内で何度も音読してはキャッキャとはしゃいだ。ブレイク中のピン芸人の柳原可奈子(21)は「ららぽ(ららぽーと船橋)は鬼熱い」などと総武線電車内での女子高生の会話模写ネタで人気だが、当時の女子高生はいまほどスレていなかった。女友達と半分小バカにしながらも、ちゃっかり彼氏と小岩を訪れた。思った通りなんにもなかっただろうけど…。
 バブル絶頂期で物欲には満ち足り、精神的なつながりを求める気持ちが強かったのかもしれない。あの女子高生たちは彼氏と結ばれただろうか。そんなことをふと思った。

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