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ドラフト戦線異常アリ ポスト陽岱鋼か、ナンバー1投手か?日本ハムが悩む最終決断

 北海道日本ハムファイターズのドラフトはブレない。その年のナンバー1選手、いちばん欲しいと思った選手を1位入札する。この方針に変わりないが、最終決断はドラフト当日になるかもしれない。
 「高橋純平(県岐阜商)で決まりだと思っていました。ただ、今夏の甲子園大会中から、オコエ瑠偉(関東一高)を集中的に視察するようになって…」(ライバル球団スカウト)
 日本ハムスカウトのなかに、高橋のいる県岐阜商に“精通”する者もいるという。高橋が全国ネームになる今春のセンバツ大会前、いや、一年生のころからその才能を知らされ、密着してきた。左太股の故障で夏の甲子園大会には出られなかったが、その才能は他11球団も認めている。

 ところが、オコエ瑠偉が今夏の甲子園でブレイクし、日本ハムも迷い始めた。
 「陽岱鋼がFA権を取得するのは16年シーズン中です。30歳を過ぎたらメジャー挑戦の目標を持っており、選手のピークを25歳から28歳に設定する日本ハムの見解からして、彼のメジャー挑戦を快く見送ると思われます」(プロ野球解説者)
 オコエをその陽岱鋼の後継者として、外野守備の中核を託したいのだろう。オコエのようなスター性も秘めたスピードプレーヤーは滅多に出ない。通常、ドラフトは「1位指名=即戦力か、将来の看板選手」として捉えられている。オコエが全国ネームにならなければ、4位以下での指名も可能だった。しかし、今では「入札での重複を嫌うチームの単独指名もあり得る」とされ、
 「観客増を狙う千葉ロッテが即戦力投手を捨ててでも獲る」
 との情報も流れている。

 高橋指名にしても、重複は必至。そのとき、外れ1位の再入札でオコエが残っていなかったと仮定し、“一級品の外野手”を獲るならば、青学大の吉田正尚(右投左打)、慶大・谷田成吾(右投左打)、捕手もできる創価大・北川利生(右投右打)といった大学生の名前がコールされるかもしれない。
 内野手では國學院大学の好内野手・柴田竜拓(右投左打)を高く評価している。山田正雄アマスカウト顧問は「守備はすぐ(一軍で)使える」とコメントしており、早大の三塁手・茂木栄五郎(右投左打)、立教大の遊撃手・大城滉二(右投右打)にも密着していた。大城に対しては、遠藤良平GM補佐が視察し、「固め打ちもできる」と称賛。大城は立教大最多の安打111本に並び(10月12日)、現役最多の36盗塁をマークしている(同時点)。
 また、「捕手を獲る」との情報もある。日本ハムは育成が難しいとされる高校正捕手の指名にも積極的だが、昨年のドラフトで2人の高校生捕手を指名している。一学年しか違わない捕手を獲るのは考えにくい。捕手の育成にもっとも必要なのは経験(出場)である。そのことを考えると、社会人の木下拓哉(右投右打/トヨタ自動車=24)、戸柱恭孝(右投左打/NTT西日本=25)の即戦力系を狙ってくるのではないだろうか。

 「下位で残っていれば」の条件付きになるが、日大三島の好投手・小澤怜史(右投左打)、センバツV投手の平沼翔太(敦賀気比/右投左打)にも熱視線を送っていた。
 平沼だが、数球団が「打者で指名したい」と話していた。夏の甲子園後の国体で、平沼は『4番・遊撃』で出場。本人は「投手、野手のどちらでもいい」という言い方だったが、柴田、大城の大学生遊撃手の指名に失敗した際、この平沼を指名してくるだろう。高校生遊撃手としてトップレベルにある平沢大河(右投左打/仙台育英)は上位で確実に消える。そうなると、平沼を育ててみたいと考えるのが、育成に定評を持つ日ハムの発想である。もっとも、2人目の二刀流はないと思うが…。

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