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釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 静岡県・沼津沖産マアジ

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提供:週刊実話

 嗚呼、早いもので令和元年も年の瀬でございます。早いものでと言えば、ワタクシのへなちょこな釣り連載も、開始からすでに5年以上が経過しました。読者の皆様、来年もよろしくお願いいたします。

 さて、年の瀬が近づいた初冬のタイミングで「何かやり残したことはないか?」と考えました。まあ、そんなのはたくさんあるのですが、ふと「船釣りってしばらく行ってないな…」ということに気がつきました。

 振り返れば最後に船釣りに出かけたのは、もう20年以上も昔のこと…。もはや初めてに等しい状態です。スポーツに例えて言うなら、柔道選手が野球にチャレンジするようなものでしょうか…。う〜む、これって、例えになっているのかしら?

 当日は仕立船(仲間数人で船を貸切にするスタイル。個人客が1隻に乗り合わせる船は“乗合船”と呼ぶ)いうことで、9時出船とかなりのんびり。早起きが苦手なワタクシには、実にありがたいスケジュールです。

 向かった先は、静岡県の沼津港。ワタクシが到着する頃には、すでに仲間が荷物を積み込んでおり、準備は万端。薄紫色のカラーリングがイカした『大翔丸』という船の船頭さんに挨拶をして乗り込みます。

 すでに竿やエサなどは船頭さんによって準備済みで、ほどなく出船となりました。

 普段は前日にエサを手配し、当日も重たい荷物を背負ってエッチラオッチラ出掛けるわけですから、この至れり尽くせり感はもはや極楽。竿やリールもレンタルなので、手ぶらで出かけられちゃうんですもの。

 日本最大級となる沼津港名物の展望水門『びゅうお』をくぐって沖に出ると、風は弱く波もない絶好の海況。唯一気になるのは、前夜のまとまった降雨によるものと思われる白っぽい濁り。経験上、こういう濁り方はあまりよくないような…。

 とはいえ、「あれだけ沖に出たらさぞかし釣れるんだろうなぁ」と、指をくわえて見ていた遊漁船に乗り込んでいるワケですから、何かしら釣れるでしょう。

 いつも陸から竿を出している身としては、とりあえず沖に出ていること自体が爽快! 海上から見知った釣り場を眺めているだけで、だいぶ満足です

★予想外に厳しいしかし夕方に…

 港を出てからおよそ20分、船頭さんからの合図で釣り開始です。まずはアジやサバの群れを集めようと、寄せエサを入れたカゴを速いテンポで繰り返し落とし込んでいきますが、なかなかアタリはありません。
「ハイ、上げて〜」

 船頭さんから合図がかかり、ポイントを移動することに。竿を出しては移動を繰り返していき、タチウオや小ダイ、珍客のヤガラなどがポツポツと釣れ上がります。

 ただ、いかんせん低調で船中の雰囲気もイマイチ盛り上がりません…。

 夕方を迎え、熱心に移動を繰り返す誠実な船頭さんの焦りをヒシヒシと感じるようになった頃、竿が絞り込まれました。巻き上げに入ると、左右に走り回る躍動感溢れる手応えでサバが釣れ上がりました。

 寒の時期を迎えて丸々と肥えた魚体は旨そうで、すぐに血抜きを施してバケツへ。と、仲間がすぐに三枚に下ろして持参した粗塩へイン。『極鮮船上〆さば』を作るとのこと。さすがは用意周到です。

 一方、船の後部からは大きな歓声が上がり、40センチ近い旨そうなアジが上がりました。ここから夕方の時合に突入したようで、各所でアジやサバがポツポツと上がり始めました。

 釣れ始めると現金なもので、「あんなデカいアジならゼッタイに釣りたい!」と竿先を見つめます。しかし、初心者に掛かるほど今日の海は甘くないようで、ワタクシにはサバしか釣れません。

 日没ギリギリまで粘ってくれた船頭さんから「撤収」の合図がかかり、無念の沖揚がり…。まあ「まだやりたい…」という未練も、釣りの醍醐味ではあるのですが…。

★釣魚で深酒不味いワケなし!

 帰港後は、市内にある寿司店『すし処京丸』さんに釣果を持ち込み、宴会を開始。このお店が有り難いのは、持ち込んだ釣果を料理して食べさせてくれるんですね。さらに、お酒も豊富に取りそろえており、釣行後の宴会には最適なのです。

 釣れたての鮮度バリバリなアジは、見事なお造りになって我々の前に登場。歯応えもよく、適度な脂乗りが感じられて非常に美味です。沼津といえば、アジの名産地でもあります。

 伊豆で唯一の蔵元が醸す『あらばしり』の端麗辛口な飲み口が、アジの甘さを引き立てます。旨い肴と酒で釣り談義も大盛り上がり♪ 非常に楽しい1日となりました。

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三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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