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キャバ嬢が生まれる瞬間(72)〜生活リズムを崩したくなかった女〜

真中明子(仮名・20歳)

 元々、キャバクラで働いてみたいという願望はあった。煌びやかなドレスを着て、ある一定の高収入を得たいというごく普通の理由だったのだけど、気がかりだったのは生活のリズムを崩したくないということ。私は今、大学に通っているため、朝が早い日もある。少しでも眠いと講義の内容が全然頭に入ってこない。

 それに睡眠時間が短いと、昔から眩暈がしてくるんだよね。最初は目の前にチカチカする幻覚のようなものが現れて、次第に視界を防いでいく。そしてその幻覚が消えたと思うと、次は尋常じゃない頭痛や吐き気に襲われてしまう。これは睡眠時間や生活リズムが狂うと起こるから、規則正しい生活を送ることが私には極めて重要だった。この症状は子供の頃からあって、私はおかしいんじゃないかとずっと不安だった。でも大人になって調べてみると、きちんとした病名があって、特に珍しくない病気らしい。病院で頭の検査もしたけれど、特に異常なし。完治させる薬もないようなので、とにかく生活を乱さないように気をつけなくてはならない。

 そこで私が働こうと思ったのが、朝と昼に営業しているキャバクラ。大学は昼から授業が開始される時が週に何回かあるので、午前中に働けば生活は崩れない。たしかに夜に比べると時給は安くなってしまうけれど、それでもそこそこの時給が貰えるから満足している。お客さんも外回り営業のサラリーマンがいたり、お年寄りがいたりと、お酒を飲まない人も多く、喫茶店で会話をしているかのような雰囲気もあったりして気に入ってる。すごい稼げるというわけではないけれど、私には明るい時間帯のキャバクラがやりやすいので、しばらくはこのまま働き続けてみようと思います。

(取材/構成・篠田エレナ)

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