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肝いりの月9もコケて社長の座にしがみつけなかったフジ・亀山社長

 フジテレビが9日、都内で役員会議を開き、亀山千広社長の退任を決定。後任に宮内正喜BSフジ社長が就任することを、各スポーツ紙などが報じた。

 各紙によると、亀山氏はドラマプロデューサーとして手がけた「ロングバケーション」、「踊る大捜査線」などを大ヒットさせた。その実績が評価され、13年6月に社長就任。同局は視聴率争いで12年度に民放3位に転落していたため、巻き返しへの手腕発揮が期待された。

 14年6月には、社員約1500人の3分の2にあたる約1000人が関わる過去最大級の人事異動を断行。改革につとめていたが、昨年は年間視聴率で民放4位に沈むなど、任期4年の間、視聴率低迷を打開することができなかった。

 そのため、一部では進退に関する報道が。亀山社長は3月末の定例会見で進退を問われた際、「全く考えていない。何とか復活の兆しを見せていけるようにやっている最中」と話し、続投に意欲を見せていたのだが…。

 「3月末の時点では、亀山社長肝いりの月9ドラマ『貴族探偵』がスタートしていなかった。ところが、スタートすると、初回こそ2ケタだったが、第2話以降1ケタ続き。主演の嵐・相葉雅紀以下、豪華キャストを投入し、たっぷり予算をかけても結果が出なかったので、亀山社長の退任も仕方ない」(テレビ関係者)

 人事は6月の株主総会を経て正式決定するが、一部によると、亀山社長とともに、日枝久会長も退任し相談役に就任するという。

 「この人事は株主総会で株主から責められないようにするためもあっただろう。あとは、亀山氏にジャニーズ事務所への相葉ドラマ低迷の“責任”をとらせたというアピールもあったのでは」(芸能記者)

 新社長の手腕に期待したい。

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