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イチローの日米通算4000安打の“価値”に米国内で異論続出

 ヤンキース・イチロー外野手(39)が、8月21日(日本時間22日)のブルージェイズ戦(ヤンキースタジアム)の第1打席で左翼前安打を放ち、日米通算4000安打を達成した。内訳はNPB=1278本、MLB=2722本。

 イチローは「ボクより周りの人のテンションが高いことに驚いていた。実際に打って、チームメートやファンが喜んでくれるとは全く想像していなかったので、半泣きになってしまった。特別な瞬間を、またつくってもらった」と感慨深げ。

 また、イチローは「大きな区切りが1000本に1回と考えれば、それを4回重ねられたことには満足しています」と語る一方で、5000本に向けては「今年40になりますが、年齢に対する偏った見方がなければ、(可能性は)ゼロではない」と意欲を見せた。

 長いMLBの歴史のなかで、4000安打を放ったのは、4256本のピート・ローズ(63〜86年=レッズなど)と、4191本のタイ・カップ(05〜28年=タイガーズなど)の2人だけで、イチローは史上3人目の大台到達となった。

 NPBでは張本勲(59〜81年=東映など)の3085本が史上最多安打だけに、日本人としては、前人未到の大記録達成となったが、米国内では“日米通算”という部分で、その価値に異論が続出しているようだ。

 MLBの最多安打記録保持者のローズ氏は、複数のメディアに答え、「日本と米国の野球の懸け橋になった功績は偉大だ」「多くの安打を重ねた彼に敬意を表したい」と称えつつも、自身の記録と比較されることについては、「MLBだけで放った私と日米通算とは価値が全然違う」と一笑に付した。

 また、「マイナーリーグの安打をメジャー記録に足せば、過去にハンク・アーロン(メジャー3771本)、スタン・ミュージアル(メジャー3630本)らの3人が4000安打に到達している」などと、NPBのレベルを軽んじる報道も出ている。

 イチローはMLBだけの通算安打では、まだ史上59位にすぎない。あと2年、レギュラーでプレーできれば、MLBでの3000本安打達成、ローズの4256本を抜くことは可能だ。ローズの記録を超えた時、一部の米メディアは、それでもイチローの記録の価値を否定するのだろうか?
(落合一郎)

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