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バードレイクスのインタビューで湯浅誠が婚活のエゴを指摘

 インディーズ・ロックバンド「バードレイクス」が湯浅誠・反貧困ネットワーク事務局長にインタビューした。インタビューのテーマは「若者の貧困と結婚」で、若者を取り巻く厳しい環境を認めつつも、自分のための就活や婚活に励む若者のエゴを指摘した。インタビュー内容は2月14日から動画サイト「YouTube」で「バードレイクスTV」と題して公開されている。

 バードレイクスはフリーターや大学生による4人組のバンドである。清野義矢がボーカル兼ギター、佐藤貴大がギター、山村優太がベース、松田泰英がドラムである。「若者の抱える将来への不安をどうにかして吹っ飛ばそう」がバンドのスタンスである。

 楽曲『依存という名の電車』で「会社が急になくなって…死ぬしかないみたいな社会は嫌だ」と歌い上げたように社会性の高い歌詞が特徴である。『庶民シュート』では人気漫画『スラムダンク』の主人公・桜木花道がバカにしていた「庶民シュート」で悪い流れを変えたいと歌い、庶民の立場を宣言する。 2010年10月16日に明治公園で開催された反貧困世直し大集会にも出演した。

 湯浅氏は清野が最も会いたかった人という。インタビューでは湯浅氏は若者を取り巻く環境の厳しさを指摘した。今の若者は就職も結婚も難しくなっている。だから就活や婚活に一生懸命にならざるを得ない。一方で全体的に社会を変えようという活動への意識は低いのではないかと問題提起した。婚活や就活は自分が生き残ろうとする活動である。しかし、その可能性はドンドン減少していっている。それ故に年収が高くなくても就職でき、結婚できる社会に変えていくことが希望であるとまとめた。

 「バードレイクスTV」では湯浅氏のインタビューを収録しただけでなく、合間に道行く若者に結婚観をインタビューしたシーンを挿入するなど番組として練られている。動画サイトはインディーズ・バンドにとって効果的なプロモーション手段となった。既に「神聖かまってちゃん」が動画サイトからブレイクした。楽曲だけでなく、社会的なテーマでインタビュー番組を公開するバードレイクスの活動はユニークである。「バードレイクスTV」は今後も定期的に更新していく予定とする。

バードレイクスTV前編
http://www.youtube.com/watch?v=ujj--N_pwzg
バードレイクスTV後編
http://www.youtube.com/watch?v=bnM75wjL5C4
(林田力)

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