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金正恩亡命か 北朝鮮で起きている軍部蹶起の暗殺クーデター

 昼夜を問わず、1機の偵察衛星から北朝鮮・金正恩第一書記の一挙手一投足が米情報機関に送られている。その能力は、祖父の金日成に似せた整形手術の痕跡まで見逃さないほど精密だ。
 先ごろ、その“目”が北朝鮮東部・元山の海辺に位置する第一書記の豪華別邸近くに完成したプライベート滑走路の姿を捉えた。2014年5月から建設を始めたもので、長さは550メートル、幅は18メートル。軽飛行機専用の施設とみられる。
 「現在、この場所から8キロ離れた葛麻半島に、1日数千人の乗降客をさばく規模の『元山国際空港』を建設中です。にもかかわらず正恩が専用滑走路を建設したのは、有事の際の“亡命用”に他なりません。何しろ直近の3年間、正恩は複数回、暗殺もしくはクーデター危機に直面していますから」(北朝鮮ウオッチャー)

 '13年には自身の叔父である張成沢・元国防副委員長を、今年4月には玄永哲・人民武力相を、重火器を使い遺体をバラバラにするという残忍さで処刑。その間、政権周辺では、叔母の金慶姫の懐刀、金慶玉第一副部長など最大70人が粛清されている。
 「失政の代償を払わされたわけで、くすぶる党の張派、軍の玄派それぞれに『殺られる前に殺る…』の動きがあるのです」(同)

 '12年11月3日早朝、第一書記が現地を視察する予定だった平壌市内の3カ所の建設現場で、外国製機関銃が隠されているのが発見された。また、'13年5月に平壌の女性交通警察官が英雄称号を受けたと報じられたが、この一件も暗殺絡みだ。
 「正恩の車に大型車が突っ込もうとした事件を、この女性警察官が防いだといわれています。こうした不穏な情勢に対し、'12年5月以降、官邸、別荘、専用施設30カ所に装甲車など100台が配置されました」(同)

 金正恩第一書記が最も恐れているのは、このような北朝鮮の“動き”を逐一監視している米国ではなく、むしろ中国の習近平国家主席だという。中国は正恩の異母兄、正男氏を保護しており、いつでもクビの“すげ替え”ができる準備を整えているからだ。
 「北朝鮮と中国は朝鮮戦争以来、密接な相互依存の関係といわれてきましたが、習主席は正恩が張を粛清したことなどを『クソガキのバカが』と酷評するほど毛嫌いしています。また、北朝鮮の射程500キロのミサイル(日本には届かない)は、対北朝鮮を主任務とする瀋陽軍管区を標的にしている。このように公然と中国を脅す行為に対し、習主席は怒り心頭なのです」(公安筋)

 中国は軍トップだった江沢民派の徐才厚と郭伯雄が失脚したため、習主席は軍から疎まれ、反腐敗キャンペーンもあって官僚からも不満が噴出しているという。
 「追い詰められた習主席が起死回生のヒットを飛ばすとすれば、正恩の暗殺か、金王朝にとどめを刺す戦争を仕掛けることしかないのです」(前出・ウオッチャー)

 米中、そして獅子身中の虫たち−。金正恩第一書記が逆さ吊りにされる日が迫っているのだろうか。

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