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北朝鮮から大量流入が止まらない中国の麻薬漬け事情

 中国国内のマクドナルドやケンタッキー・フライド・チキンで、抗生物質や成長ホルモン剤を過剰に投与した鶏肉が使用されていたことがわかり大騒ぎになったことがある。しかし、薬漬けはこうした食品に限ったことではない。
 「中国政府の麻薬取り締まりは厳しく、多くの人員と資金が投入されている。それでも中国国家禁毒委員会が、国連薬物犯罪事務所(本部ウィーン)に提出した2014年版の『年次麻薬統制報告書』によると、昨年の麻薬乱用者数は計約248万人で、その内アヘン(統計には覚せい剤なども含まれる)は136万人を占めた。つい四半世紀前までの中国では、薬物に関する事件はほとんど存在しなかったが、豊かになるにつれ、若者などの初心者がネットから購入するようになった状況に神経を尖らせています」(在日中国人ジャーナリスト)

 ネットで使用される薬物の隠語を取り締まれば、別の隠語が使われるというように、当局との“いたちごっこ”が続いている。
 「その一方で水際作戦として、隣国や周辺諸国であるベトナム、ミャンマー、ラオスなどと、麻薬犯罪対策での連携も進めています。しかし問題は、安くて品質もよく中国人に人気の高い北朝鮮から大量に流れ込む覚せい剤で、北朝鮮が国家ぐるみで取り組む巧妙な輸出作戦に中国当局も頭を悩ませているのです」(北朝鮮に詳しいジャーナリスト)

 最も少ない資本投下で最も多く外貨が稼げる麻薬類は、金正恩第1書記の護衛司令部において、厳重に管理され不正に輸出されているという。その上、北朝鮮産覚せい剤が中国経由で日本にも入ってきているというから、日本の当局も警戒感を隠さない。
 「歌舞伎町では覚せい剤が'01年ごろから品薄になり、一時期は1グラム10万円に達したが、今は4分の1まで下落している。ダブついている証拠だろう」(事情通)

 厳重な取り締まりが望まれる。

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