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釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 東京都・東京スカイツリー前産マハゼ

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提供:週刊実話

 これまでの「涼しさ」が、「肌寒さ」に変わるこの季節、すっかり秋も本番となりました。気がつけば、もう10月下旬。年々月日の流れが早くなるのを感じている四十路のオッサンでございます。

 さて、この時期はハゼ釣りなぞが楽しゅうございます。“デキ”と評されるお子様サイズからは成長しているものの、まだアダルトとまではならず、ゆえにエサへの好奇心も旺盛、1番釣りやすい時期といえます。

 確かに、夏場はアタリの数こそ多いものの、いかんせん相手が小さく、ガサツな釣り方ではなかなかハリに掛かりません。

 長年ご愛読の皆様は御存知のように、ワタクシはとにかくテクニカルな釣りが苦手なものですから、繊細な技術を要求される夏場はなかなか数が伸びないのです。それに比べて、秋は10〜15センチほどに育っていてハリに掛かりやすく、初心者にもオススメな季節といえます。

 ということで、友人の親子を連れて東京スカイツリーへとやって参りました。
「スカイツリー? そんな所で釣り?」

 言わずと知れた観光スポットですから、そう思われる方も多いかと…。

 でも、釣れるんです。スカイツリーの目の前を流れる幅10メートルほどの運河(北十間川)はハゼの好ポイント。観光地の運河らしく、両岸にはきれいな遊歩道が整備されており、ベンチや手すりも設置されているので、お子様でも安心して釣りが楽しめるんですな。

 スカイツリー内のショップや東京ソラマチでひとしきり観光を楽しみ、釣り開始は夕方前となりました。まあ、この時期のハゼ釣りですから、1〜2時間でそれなりに楽しめるでしょう。

 エサのミミズをハリに掛け、そっと仕掛けを底まで沈めます。ほどなく「ブルッ、ブルルッ」と反応があり、軽く煽った竿を通じて「ブルルルッ」と小気味よい手応えが伝わりました。

 ホイ、一丁あがり! 10センチほどと小ぶりですが立派な本命。すぐに釣れたことからも魚影の濃さがうかがい知れて、ひと安心です。

★夕暮れ迫るもついつい夢中に

 エサを付け替えて再び仕掛けを入れると、すぐに「ブルルッ!」。この調子なら子どもでも楽しめそうだと竿を渡し、オッサンは見学することにしました。

 引き続きアタリは多いようで、たびたび子どもたちから歓声が上がります。安全に釣りが楽しめ、食べられる魚が数多く釣れるのですから、実にありがたい環境です。

 当初は1〜2時間やれば…などと考えていたのですが、気がつけば日も暮れてライトアップされたスカイツリーが美しい時間となりました。こういうアタリの多い釣りは夢中になるので、ついつい粘ってしまいます。

 あ、アタリのない釣りも「あと30分…」などとやってしまうので、結局、粘ることには変わりないのか…。

 ということで、完全に陽が落ちてアタリが少なくなってきた頃合で納竿、みんなで釣果を仲良く分けて終了となりました。

 ハゼといえば、手軽に数釣りが楽しめる初心者向けターゲットですが、実は意外と小難しい面もあります。特に台風や大雨の影響で川や運河が大きく増水すると、まったくエサを食わなくなることもしばしば。

 また、都市河川では大増水による酸欠など、一時的な環境の悪化でガクッと釣れなくなることすらあります。

 しかし、この北十間川に限ってはそうした心配が少なく、毎年ハゼの魚影は安定して保たれております。

 というのも、本流となる隅田川との間に樋門が設けられているため大増水が起こりにくく、環境は安定至極。ゆえに魚影が濃いんですな。

 もちろん、樋門は水害から街を守るために整備されたものですが、結果として人工的に作られた環境が、ハゼにとっても好条件なようです。

 ただ、魚影が濃いからなのか、この環境がそうさせるのか定かではありませんが、このエリアの運河筋は秋深くまで数釣りが楽しめる反面、型はいつまでたっても小ぶりなままというのが、少々残念なところではあります。

★熱々&麦酒はもうサイコー!

 帰宅後は定番の天ぷらにて晩酌です。ハゼ天が旨いことは十分に分かっていることとはいえ、やはり揚げたては激旨! そして一緒に飲むビールもしかり!

 ただ、唯一の後悔は型が小さく、数もそれなりにしか持ち帰らなかったこと。嗚呼、もう食べ終わっちゃった…。

 子どもたちの楽しむ様子を微笑ましく眺めていながらも、「もっと真剣に数を稼いでおけば…」などと、多少の後悔が残るほどの安定の美味しさでありました。(大人気ない…)

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三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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