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「松井が帰らないのならオレたちが!」 所属先未定メジャーリーガーが日本に猛アピール!

 クリーブランド・インディアンスがジョニー・デーモン外野手(38=レイズFA)と契約した。インディアンスは正中堅手のサイズモアが故障で戦列を離れており、今季は開幕5試合で1勝4敗と出遅れた。『緊急補強』として、ベテランで外野手兼DH候補のデーモンに白羽の矢が立てられたのだが、「松井(秀喜=37)もその候補に入っていた」(現地特派員)という。
 依然として、有力のベテラン選手はFA市場に溢れている。松井の立場はますます苦しくなったが、その余波は日本にも及んでいた。
 所属先が決まらない有力選手たちが、日本球界への売り込みを始めたという。
 「ビッグネームの売り込みなんで、ちょっとビックリしました。具体的には言えませんが、年俸でも獲得可能な条件でした」(某球団関係者)

 米FA市場には、通算449本塁打のブラディミール・デレーロ、2年連続シルバースラッガー賞(04〜05年)のミゲル・テハーダ内野手、09年WBCベネズエラ代表のマグリオ・オルドニェス、投手では通算159勝、シドニー五輪、09年WBCでも好投したロイ・オズワルトが残っている。
 往年のパワーは見られないかもしれないが、彼らは「浪人するよりはマシ」と思っているようだ。福岡ソフトバンクと契約したブラッド・ペニーが「メジャー球団と交渉できない」と判断するなり、日本球団に目を向けたケースが思い出される。そんな日本球界への売り込みに関する情報を、そのまま米国人メディアにぶつけると、こんな答えが返ってきた。
 「日本球団の本当の狙いは松井だったはず。彼が自宅のあるニューヨークの郊外でトレーニングを再開してからも、日本の関係者が訪ねてきたなんて情報もありましたから。繰り返しになりますが、松井は日本に帰る気はありません。松井との接触をはかった日本の球団は2通りに分けられると思います。単に松井のネームバリューが欲しいところと、本当に戦力としてスラッガーを補強しなければならないチームです。後者のチームで、それなりの資金が出せるのなら、米FA市場に溢れているベテラン選手と簡単に契約できると思いますよ。松井と接触しようとしたら、『現地でベテランメジャーリーガーの代理人から売り込みを受けた』ということかもしれません」

 本当に戦力を欲しているチームなら、松井でなくてもいいわけだ。
 デレーロのパワーなら、日本の低反発の統一球でも影響は出ないだろう。また、テハーダはコンパクトスイングにも定評がある。衛星放送によるメジャーリーグ中継も浸透しているので、「昨年ポストシーズンで力投したオズワルトを観たい!」と思うファンも多いのではないだろうか。
 「一般論として、シーズン開幕後に所属先の決まらないメジャーリーガーは、独立リーグ(米国内)やメキシコ球界にも交渉先を広げます。そこでそれなりの数字を残せば、カムバックできますが、環境面を考えれば、日本球界の方が絶対にいい」(前出・同)

 松井が日本帰還を頑なに拒む理由は、巨人を退団した02年に「仲間たちを裏切った」負い目と、それなりの覚悟を決めたからだという。「メジャーリーグのペナントレースが開幕した今も、その気持ちが変わらないのなら…」と、複数の日本球団関係者は松井の元から撤退した。しかし、「松井が欲しい!」と水面下での交渉を続けた各球団には、まだ70人の支配下登録枠は残っている。その残された人数枠を、有名メジャーリーガーが狙い始めた。松井が意地を通せば、日本帰還の可能性もゼロになってしまう。

※去就先未定情報は4月15日時点です。また、メジャーリーガー等のカタカナ表記は「メジャーリーグ選手名鑑2012年版」(廣済堂出版)を参考にいたしました。

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