「大河ドラマはNHKの看板番組の一つ。視聴率が上がらず一桁でも取ろうものなら、内外から打ち切り説が浮上しかねない。そんな事態だけは何としても避けたい」(NHK関係者)
NHK局内外で大河ドラマ不要論が起こる背景には、昨今好調な朝の連続ドラマ小説の存在があるからだ。
「『花燃ゆ』に対し『あまちゃん』『ごちそうさん』『花子とアン』、そして現在放映中の『マッサン』と、どれも視聴率20%超えを達成している。これは国民的ドラマとして認知されたという証です」(制作関係者)
しかし、視聴率よりももっと切実な問題が頭をもたげていた。
「ドラマ制作費です。実は大河は一本当たり1億円。朝の連続ドラマ小説は一本800万円。放送時間が短いといっても、6日間の放映と再放送を制作しても約6000万円にも達していない。朝ドラの方がコストパフォーマンスが断然良いんです。当然、これらの予算は問題となっているNHKの受信料で成り立っているため、当然、数字が悪ければ批判の対象になる。また、NHK局内の報道を中心とする改革派から、その予算を報道に回せとの大河不要論がいずれ噴出する。現在の籾井勝人会長は制作のことは何もわからないズブの素人だけに、結果だけを見てトンデモ発言をするのではと、恐れる向きもあるんです」(事情通)
もちろん、NHKの大河ドラマ制作チームもこの危機を黙って見ているわけではない。
「要は、視聴率ありきの強力な演出を実行するということ。そもそも、『花燃ゆ』は制作発表された当時から“イケメン大河”との呼び声が高く、F1〜F3層(10代〜50代女性)を中心とした歴女から高い評価を得ていた」(制作会社関係者)
そこで今回、制作チームはこれらの歴女らのハートを鷲掴みにする作戦を実行するという。
「ズバリ、キーワードはイケメン・ヌード。吉田松陰役の伊勢谷友介ほか、大沢たかおや東出昌大、高良健吾、要潤など、イケメン俳優をドラマ内でどんどん裸にしていく。例えば相撲、川遊び、風呂などのシーンを激増させ、自然な形でフンドシ姿を見せていく。女子はプリッとしたお尻ともっこりフンドシにキュンキュンする。そうそう、フケ専女子のために奥田瑛二のフンドシも用意していきます」(同)
NHKの禁じ手戦略はどう転ぶか。