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米国vs北朝鮮全面戦争 中国とロシアが本気で備え始めたぞ!

 すでに経済制裁という兵器を使わぬ戦争は始まっているが、相次ぐ北朝鮮の軍事挑発に対し、近く米原子力空母率いる空母打撃群が朝鮮半島近海に展開する見通しとなった。去る9月23日には金正恩委員長が最も警戒するB1爆撃機がF15戦闘機に護衛され、北朝鮮東方の国際空域を飛行した他、間もなく日米韓による弾道ミサイル防衛演習も行われるという。
 「北朝鮮は10月10日に朝鮮労働党創建72周年を迎えますが、米国は記念日後にグアム上空で電磁パルス(EMP)に関する実験をするのではないかと警戒感を強めています。米国中枢からの情報によると『グアムを狙えば、自衛権行使で報復攻撃を行う手はずは整う』ということです。つまり、トランプ政権はグアム攻撃を“レッドライン”と決めたということになります。韓国在住の米国市民は待避し始めていますから、危険度はマックスに達しているのは確かでしょう」(国際ジャーナリスト)

 中国は、いよいよ米軍による北爆に備え出した。人民解放軍および政府の公式ウェブサイトによると、ここ数カ月の間に中朝国境の軍備を大幅に見直している。
 「中国は4月以来、1400キロの中朝国境を防衛するために人民解放軍北部戦区から専門部隊を編成し、山岳地域での監視体制も強化しています。同戦区は医療チームも含めて国境付近の各所に難民収容所を確保しており、習近平主席も先月、李作成陸軍司令官を有事の際の軍事責任者となる中央軍事委員会連合参謀部参謀長に抜擢し、米軍が国境の川、鴨緑江まで迫るのを防ぐため陸海空軍総出で首都平壌や核開発拠点の寧辺を制圧する越境シミュレーションも行っています。李参謀長は1979年に勃発した対ベトナム紛争でベトナム兵を数多く殺戮し『戦闘英雄称号』を授与されたイケイケです」(中国ウオッチャー)

 ロシアも北と国境を接する国だ。9月18日、ロイター電は中国とロシアの海軍が同日から北朝鮮付近で合同軍事演習を開始したと報じている。
 「演習は北朝鮮とロシアの国境付近のウラジオストク港沖の日本海とオホーツク海南部の海上で実施され、同様の演習は今年2回目です。中国国営通信の『新華社』は今回の演習について、北朝鮮を巡る緊張との関連性には直接言及していませんが、7月に行った1回目はバルト海で実施していますから、半島有事を想定していることは間違いないでしょう」(在日中国人ジャーナリスト)

 周知のように中国とロシアは、北朝鮮問題について繰り返し平和的な解決と対話を呼び掛けている。しかも、今やロシアは完全に金正恩委員長の後ろ盾だ。
 「米朝戦となり、その結果、緩衝地帯である北朝鮮を失えば、中国は米軍の脅威と直接対峙しなければなりません。ロシアも同様の事情から米朝戦を容認しません。それなら米軍より先に越境して北朝鮮になだれ込み、占領してしまう方が合理的です。抑圧された北朝鮮の人民を解放すれば、むしろ米国から感謝されるかもしれません」(前出・中国ウオッチャー)

 正恩委員長は祖父の金日成主席のすべてを真似ているが、容姿だけではなく、自身の後ろ盾も先祖返りしている。戦後、金日成の名を騙らせ、金王朝の礎を築いたのはスターリンだ。
 「9月3日に行った6回目の核実験では、中国には事前通告なしでしたが、ロシアだけには連絡していたらしく、国境近くのロシア側住民は事前に避難していたといわれています。原子力潜水艦ばかりか核実験場も“プーチン系企業”が請け負っていますからね」(北朝鮮ウオッチャー)

 そんな中、韓国の文在寅政権は敵に塩を送ることを決めた。国連安保理が北朝鮮への原油の輸出制限などを含む新たな制裁案を採択してから、わずか10日後の21日、北朝鮮に対する800万ドル相当の人道支援計画を承認したのだ。
 「正恩時代になってから軍幹部の処刑や粛正が続き、100万人を超える朝鮮人民軍の兵士にはろくに食事も与えられず栄養失調が目立ち、自宅に戻される兵士が続出しています。核・ミサイル関連軍だけが寵愛され、陸上部隊はとてもじゃないが腹が減って、米軍と戦えるような士気も消え失せています。そこへ支援すると言うのですから、人民軍の息を吹き返らせる行為です。これまでの支援が一般庶民には届かず、軍が横取りしたのは脱北者全員が語る明白な事実ですから」(同)

 韓国紙『朝鮮日報』は社説で《ブレ続ける対北朝鮮政策 文政権は国民をどこに導く気か》と文大統領を批判した。
 「米国の戦術核兵器再配備を容認するような態度を示したかと思えば“正恩斬首部隊”を設立すると言い出した宋永武国防長官を厳重注意処分にしたりと、第2次朝鮮戦争がいつ起きるか世界が固唾を飲んでいるときに、韓国では世界と共に北朝鮮と戦うか、あるいは北に付くかで“内ゲバ”が始まっているようなものです。もし米軍が北朝鮮の核施設をイラク同様に攻撃するというのであれば、そのチャンスは、すでにすぎ去ってしまったと言っていい」(在韓日本人ジャーナリスト)

 ソウル市民は北朝鮮を守る“人間の盾”にされてしまっているようなものだ。「ソウルが火の海にならない軍事行動がある」と米マティス国防長官は述べているのだが…。

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