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17年ぶりに本格復帰の雨宮塔子アナ 窮地のTBS「NEWS23」を救えるか?

 元TBSアナウンサーの雨宮塔子(45)が、17年ぶりに本格復帰を果たす。7月下旬より、古巣の看板報道番組「NEWS23」(月〜木曜午後11時〜/金曜午後11時30分〜)にMCとして加わるのだ。

 改編期でもない、この時期でのテコ入れは異例だが、同局によると、「(春の)リニューアル前から、雨宮側にキャスター就任を打診。今回、周辺環境が整い、7月下旬からの参加という運びとなった」と説明している。

 雨宮アナは成城大学文芸学部卒業後、93年に同局に入社。『どうぶつ奇想天外!』『チューボーですよ!』など、主にバラエティ番組を担当し、その美貌で、同局きっての人気者となった。ところが、99年に退社し、フランス語、西洋美術史を勉強するため渡仏した。フリーとなってからは、主に帰国時に、古巣の番組を中心に番組出演。同時にエッセイストとしても活動し、「金曜日のパリ」(小学館)など、パリに関する多くの著書を出版してきた。

 プライベートでは、02年12月にパリ在住の一流パティシエ・青木定治氏と結婚。03年に長女、05年に長男を出産した。しかし、13年に別居し、離婚に向けた協議に入り、15年3月に離婚が成立した。その後も、マイペースで活動していたが、レギュラー番組を持つのは局アナ時代以来、実に17年ぶりとなる。

 「NEWS23」は3月まで、フリーの膳場貴子アナがMC、岸井成格氏がアンカーを務めていたが、今春に大リニューアル。元朝日新聞社の星浩氏がMC、駒田健吾アナと入社3年目の皆川玲奈アナがサブキャスターに就任した。当初は小林悠アナがサブキャスターを務める予定だったが、一部週刊誌で、超セレブ男性とのデートを報じられ、「健康上の理由」で出演を取りやめる騒動もあった(小林アナは3月4日付で電撃退社)。

 大幅に出演者、番組内容を刷新したにもかかわらず、視聴率は一向に上がらず、裏の「NEWS ZERO」(日本テレビ)の後じんを拝している状況。そこで雨宮アナがテコ入れのため、大抜擢を受けることになったのだ。

 女子アナ・ウォッチャーのA氏は「本来なら、予算的に局アナを起用したいところなのでしょうが、局内に適切な人材が見当たりません。今回の起用に、狂喜乱舞しているファンもいるようです。雨宮アナは、その美貌で男性視聴者から圧倒的な支持を受けていましたが、それは過去の話。パリに渡ってからは、たまにしかテレビに出ていませんし、『昔の名前』は、もはや通用しないのでは? しかし、その美貌はいまだ健在ですし、新たなファンを獲得できるかもしれません。雨宮アナの加入で、無策でいるより、多少はプラスに働くのではないでしょうか…」と語る。

 ただ、不安な面がないわけではない。というのは、これまで雨宮アナがほとんど報道番組を担当したことがない点だ。その辺は、海外での生活や、子育て経験を生かして、実質初めてのキャスター業に役立ててほしいものだ。

(坂本太郎)

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