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便入り検体を投げつけも 価値と着用義務が高まる中で…2020年下半期マスクを巡る事件

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画像はイメージです

​​​​ 2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、その価値が世界的に高まったのがマスクだ。

 3月以降、公共交通機関や商業施設など、ありとあらゆる場所でマスクの着用が義務付けられ、一時は店頭から姿を消し、高値で転売されるケースが相次ぐほどだった。

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 マスクの価値と着用を呼びかける施設が増える一方で、マスクを巡る事件も多く発生している。

(1)鼻にかかっていないことに立腹
 11月3日、東京都千代田区の東京メトロ半蔵門線内で、40代の男性がマスクをしているものの、鼻にかかっていない乗客に注意を与えたところ、口論になる。そして、九段下駅で降りるともみ合いとなり、40代の男性が乗客を押し倒す。

 倒された男は40代の男性に対し、持っていた催涙プレーを噴射し逃走。警察が傷害事件として捜査している。この事件については、逃走した乗客への怒りと同時に、「鼻にかかっていない」という理由で注意を与えた被害者の男性についても、「勘違いしている」「注意する権利があるのか」など、行動を疑問視する声が上がった。

(2)54歳男がマスクをしない少年に激怒
 広島県安芸郡府中町では10月13日、54歳無職の男が同町のスーパーマーケットで、16歳の少年とその姉2人がマスクを着用していないことに憤りを持ち、顔めがけて携帯用スプレーを噴射する事件が発生している。

 このケースでも、暴行容疑で逮捕された男が「少年がマスクをしないことに腹が立った」と供述。「マスクをしない」ということに、怒りを感じてしまう世の中になったことが引き起こした事件であることは明白だ。

(3)市議会議員が着用を促され便入り検体投げつけ
 2020年下半期のマスク関連事件で最も酷いと言われるのが、岡山県赤磐市の事件である。

 11月4日、赤磐市の73歳の男性市議会議員がマスクをせずに検診のため、市内の保健福祉総合センターを訪れた際、職員からマスク着用を促されると怒り、「この若造が」怒鳴った上、持参した便入りの検体袋を机に投げつけたのだ。このニュースはネットで拡散され、全国の人々が知ることになり、「とんでもない」「素直にマスクをしろ」「こんな偉そうな議員は必要ない」と批判が殺到する。

 そして12月1日、この議員は辞職。「深く反省している」と話した議員だが、9月にも1月に市役所の清掃員に暴言を吐いたとして、議員辞職勧告決議を受けており、批判をかわすことができなくなったようだ。マスクが人生を変えてしまった。

 2021年もマスク生活が続く可能性が高い日本。不要なトラブルを避ける意味でも、着用が呼びかけられている場所では、速やかに着用してほしい。

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