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阪神・大山、タイトル獲得に黄信号? “神様”以来の偉業達成へ、大混戦から抜け出す鍵は

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大山悠輔

 セ・リーグのタイトル争いが熾烈を極めている。

 各チームとも、残り試合数が一桁となる中で、本塁打王争いが各チームの4番打者によるデッドヒートとなってきた。10月28日終了時において、トップは巨人・岡本和真の27本、さらに5本差の中にヤクルト・村上宗隆、広島・鈴木誠也ら5人がひしめく大混戦となっている。

 その中の一人、阪神・大山悠輔が26本で食らいつており、虎視眈々と初タイトル獲得を狙っている。 

 だが、およそ2週間前、10月13日のドラゴンズ戦で26号を放ってから、現在まで本塁打が遠のいている。安打は重ねているものの、他球団のライバルの活躍とは裏腹に、大山のバットから快音が鳴り止んでしまった印象だ。一時はトップに立っていたものの、見えない重圧が25才の鋭利なスイングを鈍らせてしまっているのだろうか。

 さらに気になるのが、今季、対ヤクルト戦での打率が.211、本塁打は僅か1本に抑えられていること。ヤクルトとは3試合を残している中で、村上との「直接対決」の様相も呈している。来月、シーズン最終盤で迎えるスワローズ3連戦、タイトル争いに果たしてどのような影響を及ぼすのだろうか。

 念願の本塁打王獲得となれば、阪神の選手としては1986年の「神様」バース以来であり、さらにそれ以前にも掛布雅之や田淵幸一という、往年のミスタータイガースの名も刻まれている。大山のホームランキング獲得は、虎党の期待が絶大であることは言うまでもないだろう。

 近年、阪神は球界ではFAでの選手獲得の機会も少なくなく、特に打線の中心を外国人を含めた補強選手に頼る傾向が強い。今季も開幕当初は外国人やベテラン選手が軸として打線が組まれていた。だが、入団4年目、生え抜きの大山の台頭により、その流れももはや変わりつつあるだろう。

 折しも、先日のドラフト会議、1位指名で今回の最大の大物であり大学No.1スラッガー、佐藤輝明の交渉権をタイガースが獲得している。今後、入団が決まれば、阪神打線は今まで以上に注目を集めることは必至。もちろん、その打線の中心は大山が担うことが前提だ。

 2020年、類を見ない程激しさを極めている本塁打王争いを制し、球史に名を刻むことが出来れば、タイガースの4番として、よりスケールの大きな打者として成長出来ることは間違いない。猛虎打線の象徴的存在となるべく、若き主砲・大山悠輔は早くも正念場を迎えている(佐藤文孝)

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