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鳥居を撤去したら地震が起きた!?

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 とあるニュースが8月、ネットで話題になった。静岡県静岡市清水区の大通りに大きな鳥居が立っていたのだがこの度、老朽化の関係で取り壊される事が決定した、というもの。
 問題の鳥居は高さ12メートル、幅16メートルの鉄筋コンクリート製、清水市清水区の草薙神社に至る市道に立っており、鳥居には「昭和五十年九月竣工」と刻まれていた。近年は老朽化が進み、コンクリート片がはがれ落ちる様子が確認されていたため、地元の自治会が市に対策を求め、9月中の撤去が決定したとのこと。

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 なお、この大鳥居は長年所有者が不明のままであった。今から45年前に区画整理の際に調査が行われたものの、草薙神社の財産目録に記録がなく、建立時の公的文書も現存していない事が判明。神社側の関係者も引き渡し書が存在せず、当時の経緯を知る氏子もいないと証言していた。

 この「所有者不明の謎の鳥居」の撤去が決定したのが8月半ば。地域のニュースとして報じられた後、ネットでは「撤去した後に何かが起きるのではないか」と話題になっていた。
 その後、98日夜に撤去作業が開始され、18日までに鳥居と脇の石碑2つ随時撤去する流れで工事は進められた。

 ところが28日、静岡県中部・西部を中心に震度4の地震が発生。浜松市内の県道で土砂崩れが確認されるなど、一部に被害が出た。地元の人だけでなくネットでも「大鳥居の撤去」が話題になっており「地震が起きたのは鳥居を撤去したからではないか」と想像する人も多く出ていた。

 だが、これはあくまで偶然にすぎないと筆者は考える。何でも関連づけて考えてしまうのは良いものではないし、所有者が不明という事は維持管理のためにうかつに手が出せなくなる事にもつながる。撤去できず老朽化が進めば、崩落等でより大きな事故につながった可能性もある。あまり大げさに捉えない方がいいのではないだろうか。

(山口敏太郎)

参考記事
所有者不明の鳥居老朽化で市が撤去開始静岡
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200909/k10012608661000.html
鳥居老朽化、持ち主は? 静岡・草薙神社参道入り口
https://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/723682.html
静岡県中部・西部で震度4 浜松の県道で土砂崩れ
https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/813225.html

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