この報告によると、新型コロナとインフルエンザに同時感染すると、全身の免疫が暴走する「サイトカインストーム」が起きやすくなるという。
これが事実なら、この冬に流行するインフルエンザと新型コロナの爆発的な重複感染、いわゆる“ツインデミック”に警戒しなければならない。
医師で作家の外岡立人氏が語る。
「WHO(世界保健機関)は週1回情報を公開します。それによると、オーストラリアなど南半球の国々では、この冬、インフルエンザの流行が記録的に低く抑えられたようです。呼吸器系の異なる種類の感染症は同時に流行しないというのが、有力な考え方になっています。今シーズン、インフルが流行するかどうかが鍵ですね」
厚生労働省が発表した今シーズン最初の日本のインフルエンザの発生状況は、昨年同時期に比べて1000分の1以下と、大幅に減少していることが分かった。何と、9月6日までの1週間に全国で報告された患者数は、岐阜・大阪・沖縄でのわずか3人のみ。昨年同時期には3813人の患者が報告されており、今年の患者数は例年と比較しても少ない傾向。マスクや消毒など、新型コロナに対する対策が、インフルエンザの予防効果につながっているというが、油断は禁物だ。
「日本も世界も第2波の死者は、第1波より減っています。ヨーロッパでは病原性の低い新型コロナが流行し、ロックダウンしていたニューヨークも落ち着いてきたし、カナダも死者数が少なかった。ただ、ウイルス自体が乱れているように見えます。オーストラリアは第1波こそ“鎖国”によって抑えたものの、第2波は7月になって致死率が高い。アジアに目を向けると、死者がものすごく少なかったネパールが、ここへ来て死者が出る流行が続いています」(同)
コロナ発生源の汚名返上のつもりか、中国は新型コロナワクチンを世界に供給する姿勢を見せているが…。 「10万人中600人くらいが後遺症を残し、100人が死ぬかもしれない史上初の最短作成ワクチンです」(同)
ツインデミックも恐ろしいが、信頼性の低い“中華製ワクチン”も怖い…。