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ロッテ・澤村、移籍後の復活は“風”のおかげ? 他球団が驚く変化、「ロッテだから良かったんだ」表情も一変か

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ZOZOマリンスタジアム

 千葉ロッテ移籍の澤村拓一が輝きを取り戻した。移籍初登板は3者連続三振、3日後の登板でも力でねじ伏せる本来のピッチングが冴え渡った(9月11日)。

 このトレードは巨人で働き場所を失っていた彼を見事に蘇らせたわけだが、こんな声も同時に囁かれている。「ロッテだから良かったんだ」と――。

 >>巨人・堀内元監督、澤村がトレードされた理由を指摘 「成長が感じられない」苦言を呈したドラ1右腕の弱点とは<<

 トレードの一報が飛び込んできた9月8日、放出を決めた巨人・原辰徳監督をよく知るプロ野球解説者が、

 「澤村はパ・リーグ向き。良いトレードになる」

 と評していた。

 同様の発言をしていた解説者、関係者も少なくなかった。この時点で、「パ・リーグ向き」の言葉の意味について、その発言をした解説者たちにも改めて質問してみたが、澤村の好投を裏付けるまでの回答は得られなかった。

 しかし、改めて千葉ロッテマリーンズの本拠地・ZOZOマリンスタジアムに下りてみて、見えてきたものがあった。「風」だ。

 「澤村と対戦した日本ハム、オリックスは、フォークボールを絶賛していました。巨人時代とピッチングスタイルは変わっていません。真っ直ぐを投げる時は、力みすぎるくらい力んでいて、でも好調な時はその力みで相手バッターを抑え込んでいて、後はフォークとスライダー、カーブ。ウイニング・ショットになる変化球はフォークしかありませんが」(プロ野球解説者)

 海岸に近いZOZOマリンの上空に、いつも強い風が吹いていることは有名な話。しかし、グラウンドとスタンドでは「強風の向き」が異なるのである。

 初登板、2度目の登板となった11日、センターバックスクリーン後方にある球団旗はライト方向に向かって、はためいていた。レフト方向からライト方向に向かって、風が吹いていた。

 しかし、グラウンドに下りてみると、違う。内野フィールドが特にそうなのだが、正反対の「ライト方向からレフト方向へ吹いている風」を感じる。レフト方向から吹いている風が右翼フェンスと一塁側スタンドにぶつかり、それが跳ね返ってきて、内野フィールドに正反対の風を吹かせているのだ。

 「いや、内野フィールドは跳ね返って吹く風がまた、どこにぶつかってヘンな方向に風が吹いています。いろいろな方向から来る風が全部ぶつかってくるのが、ホームベース周辺なんです」(チーム関係者)

 この集まってくる風が、フォークボールなど「縦の変化球」に“イタズラ”をするそうだ。

 パ・リーグ出身、同球場での登板経験も持つ元投手のプロ野球解説者がこう言う。

 「フォークボールだけではなく、カーブの軌道も変わります。風の影響で投球が『落ちる軌道』に入った後に揺れるんです。スピードボールも吹き上がるような軌道になることが多い」

 剛速球とフォークボールが持ち球の澤村は、ZOZOマリンに合っているのかもしれない。

 巨人時代はボールカウントが先行すると、不安そうな表情を浮かべ、自滅することも多かった。しかし、今の澤村の表情は気迫に溢れている。風のイタズラが澤村に自信を蘇らせたようだ。千葉ロッテが首位戦線に再浮上してくれば、混戦パ・リーグのペナントレースはさらに熱くなるだろう。(スポーツライター・飯山満)

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