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大相撲7月場所“出稽古禁止”をプラスに変えた佐渡ケ嶽部屋勢の躍進

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提供:週刊実話

 4カ月ぶりに始まった大相撲7月場所(東京・両国国技館)も、いよいよ終盤。観客が定員の4分の1(2500人)しかいないなど何もかも異例で、力士たちの戸惑いも大きい。

 中でも、新型コロナウイルス感染を恐れて、最後まで出稽古を禁止された影響は明らかだ。45回目の優勝を目指す横綱の白鵬ですら、「いつも出稽古で仕上げているので、出稽古なしの本番は不安だ」と場所前に漏らしていたほど。

 そんなマイナス材料をむしろプラスにし、前半戦で目覚ましい活躍をした集団がいる。44ある相撲部屋の中で最大の37人、幕内力士だけで大量5人も擁する佐渡ケ嶽部屋勢だ。

「その幕内力士も、琴奨菊のようなベテランあり、琴ノ若や琴勝峰のような若手あり、また押し相撲あり、四つ相撲ありで、実にバラエティーに富んでいる。これだけ質も量もそろっていたら、稽古相手を求めて他所の部屋へ出稽古に行く必要はない。みんな調整はバッチリで、優勝争いはともかく、『三賞候補に食い込んでくる』と親方たちはにらんでいます」(担当記者)

 その佐渡ケ嶽部屋勢の中で、ひと際注目を浴びているのが幕内最年少、まだ二十歳の新入幕力士、琴勝峰だ。身長191センチ、体重165キロという恵まれた体を生かし、離れてよし、組んでよしのノビノビした相撲で、いきなり初日から5連勝。10日目を終えて7勝3敗だ。

「体も柔らかく、白鵬の若いころによく似ている。大ケガさえしなければ、末は大関・横綱、間違いない」

 親方たちの間では、そんな声がしきりだ。

 琴勝峰にとって、元横綱・琴桜の孫で、2歳年上の琴ノ若が同じ部屋というのも強みだ。2人は相撲を始めた千葉県柏市のスポーツ少年団時代からのライバル。同じ埼玉栄高に進み、一足先にプロ入りした琴ノ若の後を追って佐渡ケ嶽部屋に入門した。

「身近に競争相手がいるのは大きな励みになる。琴ノ若も期待の星で、どちらが先に大輪の花を咲かせるか」(部屋関係者)

 コロナ禍でも、ニュースター誕生の兆しだ。

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