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生トーク! 生島ヒロシ コロナに負けない「ラジオの力」

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提供:週刊実話

――コロナ禍でラジオの存在が見直されています。なぜだと思いますか?
生島「テレビやネットと違って、ラジオは何かをしながら聴くことができる。まずそのことが大きいんじゃないでしょうか。それに放送内容も生活に根ざした情報が多いですし。コロナの影響でテレワークも増える中、ラジオを身近に感じていただけたという点は確かにあると思います。今はradiko(スマホやパソコンでラジオが聴けるアプリ)もありますからね」

――聴く環境が変わることで変化がありましたか?
生島「よく昔は『ラジオはテレビに比べて発信者と受け手の距離が近い』と言われていたんです。だけど、今はradikoのタイムフリー機能でいつでもどこでも聴くことができるし、ラジオでの発言がネットニュースになってSNSで拡散されるようになりました」

――それはありますね。深夜放送も含め、もう身内のノリで話せないというか。
生島「結局、ナインティナイン・岡村隆史君の事故(コロナで美人が風俗勤めしだすと発言して問題化)にしたって、そういう時代だということを読めていなかったから起こったことでね。でも、みんながまだ寝ているような時間帯の番組をやっている立場からすると、radikoで多くの人が聴いてくれるようになったのはありがたいですよ。実際、若い人からのメールも増えましたし」

――生島さん自身は、コロナが騒がれる中で意識していることはありますか?
生島「『週刊文春』記者だった中村竜太郎さんともよく話すことなんだけど、やっぱりメディアというのは『答え』を出さなきゃいけないと思うんです。『今日は都内で○人も感染者が出ました!』とか騒ぎ立てるだけじゃなくて、視聴者やリスナーの不安を取り除いてあげなくてはいけない」

――ワイドショーなんて不安を煽り立てるような内容ばかりですからね。
生島「そうそう。『じゃあ、どうすればいいの?』って視聴者だって困惑しますよ。だから僕の番組では、コロナに対し具体的な解決策を示すことを意識しています。コロナウイルスはワクチンも開発されていないし、医学的に判明していないことも多い。でも、確実に言えるのは免疫力を高めることで防御できるということ。免疫力アップの方法については、繰り返し放送でも触れるようにしています」

――なるほど。「ためになる情報」をリスナーに提供するということですか?
生島「こういうのは、具体的であればあるほどいいんです。コロナに対しては、まずは口の中を徹底して清潔にすること。歯を磨くのは食後3回だけじゃなく、1日4回が望ましい。歯ブラシのみならず、糸ようじみたいなフロスも使って歯の間をきれいにする。もちろん、歯茎も磨くこと。日本人の40代以上は約8割が歯周病だと言われているけど、歯周病は脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病なども引き起こす恐れがありますし。ついでに舌の上の苔も取り除いたほうがいい。それから、鼻うがいも僕は推奨しています」

――すごい情報量です。
生島「漢方の専門家によると、葛根湯も免疫力を高めるのに役立つから1日1回は飲んだほうがいい。あとは腸内環境を整えることも大事。納豆などの発酵食品やヨーグルトは積極的に口にすべきでしょう。…こういうことを番組でずっと話し続けているんですよ」

――それはつまり、危機感の表れということですか?
生島「僕は3・11の東日本大震災で妹夫婦を亡くしているんです。だから『自分は大丈夫だろう』という考え方は危険だと思うんですよね。今回、同じTBSラジオでは、たまちゃん(赤江珠緒)とその旦那さんがコロナに感染しました。僕とたまちゃんは普段から連絡を取り合う仲だから、旦那さんのことも話には聞いていたんだけど…。どんなに用心しても用心しすぎということはないんですよ。入院しているときは、身体によさそうなものを送ったりしましたけどね」

★借金10億円のピンチに陥る

――朝から生島さんの番組を聴くことで元気づけられる方も多いのでは?
生島「みんなに元気を与えたいというのは、いつも考えています。僕は1989年に独立したんですけど、その直後にバブルが崩壊してテレビの仕事が一気になくなったんですよね。おまけにタチの悪い金融商品で騙されて、気が付いたら借金が10億円くらいまで膨らんでいた。当時は子供もまだ小さかったし、家で布団をかぶりながら『もうダメかもしれない…』と何度も考えましたよ」

――順風満帆に見えましたが、そんな苦しい経験をされていたんですね。
生島「童顔だから、あまり苦労人には見えないみたいなんですけど(笑)。でも、あのときだって『この逆境から這い上がってやろう!』という気持ちだけは捨てなかったんですよね。ピンチはチャンスというか、追い込まれたときほど人間は真価が問われると思うんです。僕の場合、『絶対に諦めないぞ!』って腹に力がグッと入るんですよ。今はコロナで日本中が苦しんでいますけど、だからこそ僕は聴いている方を鼓舞したいんです。『朝からパワーをもらいました』とかメールをいただくと、本当にうれしくなりますね」

――先日、久米宏さんがレギュラーを務めていた番組が終了しました。今年3月には、みのもんたさんも唯一のレギュラー番組を降板しています。こうした現状をどうご覧になりますか?
生島「久米さんはTBSでもフリーでも僕の大先輩にあたる偉大な方ですから。本当に多くのことを学ばせていただきました。僕は今年の12月に70歳になるんですけど、年齢のことはあまり気にしていないんですよ。大事なのは気の持ちようというか、なんでも吸収してやろうという精神。ヤジ馬根性みたいなものが自分の根本にはあって、あらゆることに対して好奇心がどんどん膨らんでくるんですよね。僕はネットでニュースはあまり見ないほうで、それよりは紙媒体の活字が中心。主要な新聞はもちろんのこと、『夕刊フジ』『日刊ゲンダイ』『東京スポーツ』から各種週刊誌に至るまで結構な量を読んでいますから。もちろん『週刊実話』さんも普段から愛読させていただいています」

――ありがとうございます(笑)。番組を聴いていても、ものすごい読書家なのは伝わってきます。
生島「同じテーマを扱うのでも、雑誌によって切り口が変わってくるじゃないですか。そういうのが僕にとってはすごく大事なんですよ。毎日、いろんな人と会っていろんなことを話すけど、その際に引き出しはできるだけ多いほうがいい。いろんな角度で物事を見る習慣を付けるんです。そうすることで自分の番組でも有意義な情報が発信できますしね。まむしさん(毒蝮三太夫)からよく言われるんですよ。『ヒロシ、ただバカ話しているだけじゃダメなんだぞ。たまにはためになる話もしろよ』って」

――毒蝮さんこそ、番組の中ではバカ話しかしていない印象ですけど(笑)。
生島「いや、でもあの人はああ見えて大変なインテリですよ! 歴史のこととか、ものすごく詳しいですから! キャラもあるから普段はそういう面をあまり表に出さないだけで。まむしさん、今もう84歳ですからね。あの人こそ僕の人生の目標かもしれないな。もちろん、僕はまむしさんみたいにお年寄りに毒は吐けないけど、みんなを明るい気持ちにさせるとか、初めて会った人でも心を開いてもらうとか、そういう部分は本当に見習いたい。心の底から尊敬していますから」

――お話をうかがっていると、すごく謙虚ですよね。
生島「いろんな方からダメ出しされますからね。僕、いまだに大沢悠里さんからよく注意されるんです。『ヒロシはしゃべりが速すぎる! もっと相手の話を聞け!』とか。確かにコロナの問題が始まってからは『あれも伝えなきゃ、これも大事だ』みたいな気持ちが先走って早口になっている部分はあるかもしれない。まぁ、確かに大沢さんやまむしさんと比べたら、まだまだ僕なんてペーペーもいいところだと思います。70歳なんてまだまだ若造ですよ」

――何歳になっても成長できるということですか?
生島「間違いなく言えるのは、これまで生きてきて、僕は今が一番楽しいからね。番組をやることも『週刊実話』を読むことも楽しくて仕方ない(笑)。老け込む気なんてさらさらありませんし、これからもいけるところまで全力で走りたいなと思います!」

いくしま・ひろし 1950年、宮城県気仙沼市出身。アメリカ留学を経て、TBSにアナウンサーとして入社。すぐに人気アナとなり、現在まで数々のテレビ、ラジオ番組に出演している。現在も『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』(TBSラジオ)、『ヒロシとDr.天野の健康サロン』(BSフジ)でレギュラー出演中。

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