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痛み悩みの相談室 神経痛によく効く薬

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提供:週刊実話

 神経痛には、神経組織が炎症を起こしているものと、神経そのものが傷んでしまっているものがあります。炎症にはロキソニンやボルタレン、イブなどの消炎鎮痛薬が効きますが、神経が傷ついている時はほとんど効果がありませんでした。しかし、2010年にリリカ、2019年にタリージェが末梢神経障害性疼痛の治療薬として認可されたことで、神経痛の治療が進歩しました。

 リリカやタリージェには、炎症を抑える働きはありませんが、痛みを感じる信号が末梢神経から脊髄に入る場所で神経痛を抑えます。一方で、眠気やふらつき、めまいなどの副作用があります。

 添付文書では、リリカは75mgを1日2錠から、タリージェは5mgを1日2錠から、それぞれ徐々に増やすと説明されています。ただし、女性や高齢者がこの量から開始すると、めまいやふらつきが起きやすくなります。リリカなら最初は25mg1〜2錠から、タリージェなら2.5mg錠1〜2錠から飲み始めて、慣れたら徐々に量を増やしましょう。

 私の印象としては、リリカやタリージェは一定の服用量を超えると突然鎮痛効果が出る感じがします。そのため、副作用のために効果のある量まで増やせずにやめている人が多いと想像しています。副作用に慣れながら上手に量を増やしていき、神経痛が治まり、ある程度すれば徐々に減らしていく。上手にこれらの薬を使うために医師とよく相談してください。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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