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痛み悩みの相談室 神経痛は死ぬまで治らない?

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提供:週刊実話

 梅雨の季節は湿気と低気圧の影響で痛みがひどくなりやすい神経痛。その痛みの種類は「ケガや炎症が原因の炎症性の痛み」「神経そのものが傷ついている神経障害性の痛み」「心因性や原因不明の痛み」に分類され、それらが混合した痛みもあります。

 手のひらの小指以外がしびれる手根管症候群や坐骨神経痛の初期は、炎症による神経痛と考えられます。そのため、ロキソニンやボルタレンなどの非ステロイド系消炎鎮痛薬が有効です。さらに、神経を元気にするビタミンB₁₂や、神経痛の薬であるリリカやタリージェなどを加えます。手首や腰の酷使を控えるのも大事です。

 ただし、手指や足の筋力が低下した場合は、手術の時期が遅れると筋力の回復がそれだけ遅くなるので、整形外科医によく相談しましょう。

 一方、神経そのものが変性して傷ついた神経障害性疼痛である帯状疱疹後神経痛や糖尿病性神経障害、あるいは先ほどの手根管症候群や坐骨神経痛を長期に患っている場合などは、従来の消炎鎮痛薬を使っても痛みが取れません。しかし、近年はリリカやタリージェが使えるので、ずっと痛みと向き合わないといけないということはなくなってきています。

 リリカやタリージェだけでなく、他の抗うつ剤や医療用麻薬系の薬剤などを組み合わせることもあります。薬剤は日々進化していますが、それと共に神経痛も治りやすくなっています。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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