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稲川会 5月会合強行開催の部隊裏

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提供:週刊実話

 新型コロナウイルス問題は依然として続いており、極道業界でも感染拡大を防止するため、さまざまな対策が取られてきた。政府によって緊急事態宣言が出される前から、関東の各団体は月1回の定例会を中止し、通常業務に至っても傘下組織では本部当番の人数削減や、組事務所の一時閉鎖などを実施。新型コロナウイルスが終息するのを待つしかない状態だった。ところが、そんな状況下で稲川会(内堀和也会長=東京)が動いたのである。

 5月10日、神奈川県横浜市内にある「稲川会館」の前には、神奈川県警の捜査員が居並び、次々に到着する高級ミニバンに視線を向けていた。この日は3カ月ぶりとなる役職者らによる会合が開かれたのだ。

「稲川会では年度初めとなる4月に、新たな直参昇格者を選出するのが通例なんだが、今年はコロナの影響で集まることができず、先送りになっていた。感染者数が爆発的に増加していき、稲川会からも重症化する組員が出て、臨時招集は現実的ではなかった。ただ、コロナが終わる時期も不透明なため、都内での1日の感染者数が3桁を切ったのを機に、役員会の開催を決定したようだ」(他団体関係者)

 新型コロナウイルスの感染が危ぶまれる中で強行しただけに、当日は感染防止対策が徹底されていた。親分衆はもちろん、同行の組員らも全員がマスクを着用。親分に付き従う組員らも、心なしか距離を取り、ソーシャルディスタンスを意識しているように見えた。

 さらに、お付きの組員らに対して、会館の敷地内への立ち入りを禁止。少しでも“密”を避けるため、親分のみが中へ入る態勢を取っていた。その親分衆にも、敷地内へ入る前には非接触型のセンサー式体温計で検温を実施。平熱であることを確認してからの出席となったのである。

 貞方留義理事長(三代目埋地一家総長)の到着後、役員会が始まったのだが、その席でも通常とは異なる対応が取られたという。

「理事長を筆頭に顔を揃えた約20人の最高幹部たちが、稲川会の中枢を成しているのだから、万一のことがあってはならない。だから、お茶出しひとつを取っても、今回は湯飲みに注がずペットボトルのお茶に変更し、担当の組員たちも手袋を着用して配布したと聞く。一般社会よりも、よっぽどヤクザのほうが危機管理意識が高いんじゃないか」(同)

 席上、今年度の新直参の名前が読み上げられたという。十二代目小金井一家・千葉一也若頭、裕統一家・工藤繁若頭、五代目林一家・岡野美智男総長代行、七代目大場一家・田中安良代表の4人で、今後の活躍が期待される面々である。

 接触時間を最小限に留めるためか、役員会は短時間で終了。最高幹部らは次々に車両に乗り込み、一斉に引き揚げたのだが、その手には白い封筒があった。

「あれは貞方理事長名で出された稲川会の通知書面だ。振り込め詐欺などの特殊詐欺を禁じる内容で、内堀会長に代替わりする以前から幾度も厳命されてきた。改めて周知徹底させると同時に、今回は、どんな形であれ関与した者に対して破門や絶縁の処分を下す、という厳しい姿勢が示された。このためにも、役員会の強行開催に踏み切ったのでは」(関東の組織関係者)

 役員会の翌日、今度は全直参が都内にある稲川会本部に集結。3班に分かれて時間差で本部に入るなど、ここでも新型コロナウイルスの感染防止対策が徹底されていたのだ。

 しかし、緊張感が漂う中でも、ようやく重要事項の決定に至り安堵したのか、貞方理事長は到着するなり直参に声を掛け、マスク越しにも分かる笑顔を見せた。その後、各直参に今年度の昇格者の名前が伝達され、貞方理事長、池田龍治総本部本部長(十二代目小金井一家総長)らと新直参4人は、本部から神奈川県川崎市内にある四代目山川一家(小林稔総長)の事務所に移動。内堀会長に昇格の挨拶を行ったようだ。

 また、新型コロナウイルス問題を受け、稲川会がある決断を下していたことが判明。異例の対応といえた。

「5月から8月の4カ月間にわたって、大幅に会費が減額されるそうだ。コロナによって社会全体の景気が異様に悪くなり、シノギにも大きな影響が出ているから、各自の懐事情を考慮したのではないか。関東では、それほど深刻化しているということでもあるだろう」(業界ジャーナリスト)

 稲川会の新たな内部政策が注目されている。

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