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痛み悩みの相談室 ぎっくり腰は冷やす? 温める?

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提供:週刊実話

 春先は引っ越しや部署異動など、重たいものを持つことが多いですが、張り切りすぎてぎっくり腰(急性腰痛症)になる人もいます。痛む場所が筋肉の場合もあれば、関節や椎間板、神経が痛むこともあります。ケガをした時は、最初に冷やすのが基本ですが、ぎっくり腰の場合はほとんどの場合、温めたほうが楽になります。

 腰を打撲するなど、腰の皮膚の下の組織や浅い部分にある筋肉がケガをして炎症を起こした時は、ケガの基本通り、最初に冷やすのがお勧めです。一方、腰の奥のほうにある椎間関節を捻挫したり、その奥にある椎間板に亀裂が生じた時は温めたほうがよいのです。その理由は、椎間関節や椎間板をケガした時は、周りの筋肉が痛みのせいでギュッと締まり、縮んだ状態になります。これによって腰痛がさらにひどくなってしまうので、腰部の筋肉を温めて縮んだ筋肉をほぐし、血行をよくして筋肉性の痛みを和らげてあげましょう。

 また、ぎっくり腰になったら安静にしたほうがよいと思われがちですが、日本整形外科学会と日本腰痛学会が発行した腰痛診療ガイドライン2012で、急性腰痛には安静よりも少しでも動いているほうが早く治ると示されてから治療が一変しました。痛いからと何日も安静を続けると、次に動く瞬間にもっと強い痛みが襲いかかってきます。

 ケースにもよりますが、寝込まずに、少しずつでも動いているほうが早く治ります。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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