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K-1創始者・石井氏「代替えの会場が見つからない時は中止」 関係者から相次ぐ苦言、ノーコメントを貫く団体の今後は

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石井和義氏

 空手団体・正道会館館長でK-1の創始者でもある石井和義氏が、23日に自身のツイッターに投稿。新型コロナウイルスの感染拡大が危惧される中、22日に大会を強行開催したK-1について言及した。

 K-1は22日、さいたまスーパーアリーナにて大規模イベント「K‘FESTA.3」を開催し6500人が来場。主催者側は開催にあたって、“来場者にマスクを配る”、“来場者に住所、連絡先を提出させる”、“席数を削減し来場者の密集を防ぐ”といった対策を講じたとしている。ただ、国や埼玉県が事前に開催自粛を求めていた中での強行開催ということでネット上では賛否両論が巻き起こり、各ワイドショーなどでも盛んに議論されている。

 23日に自身のツイッターに投稿した石井氏は、「館長ならどうしました?」という質問が多く寄せられているとした上で、「結論は早い時期にまず延期、代替えの会場が見つからない時は中止です」と持論を展開。

 また、石井氏はK-1が誕生した1993年から2002年末頃まで運営に関わっているが、「僕の時代はフジテレビ、日本テレビ、TBS3局ゴールデンタイムで放映がありテレビ局、スポンサーの意向でそもそも開催できません」と、当時と今では状況が違うとも明かした。

 今回の投稿を受け、返信欄やネット上には「要請しかできない現制度の問題もありますが、 やはり強行開催は多くのファンと国民を失望させたと思います」、「石井館長の頃は中止しても何とかなる余力はあっただろうけど、今のK-1にはそんな余裕は無いって事かな」、「K-1の運営は言わずもがなだが、場所を貸した施設側にも責任があるのでは?」といったユーザーコメントが多数寄せられている。

 今回の強行開催を巡って、主催者側に事前に自粛を要請していた埼玉県・大野元裕知事が、22日に自身のツイッターに「埼玉スーパーアリーナで開催のK-1イベントについては、幾度も自粛の協力依頼を行って参りましたが、協力をいただけなかったこと、誠に残念です」と投稿している。大野知事は当日会場を直接視察してもいるが、K-1側はこれに対し公式サイト、SNSでは現時点(23日18時30分現在)で特にコメントを発表してはいない。

 22日の大会でゲスト解説を務めた長嶋一茂は、23日に出演した『あさチャン!』(TBS系)にて「自粛の方向でっていうのは僕も十分に分かりますけど、自分の立場としては仕事で呼ばれた以上、自粛しろって言いにいった方がいいのかなって…」と複雑な心境を吐露。また、その直後には「すげえコメントしづらい」と苦笑いで発言している。

 テレビやネットを通じて、波紋が広がっている今回の強行開催。興行を無観客開催、もしくは中止とした競技・団体も少なくないだけに、業界内外での議論はしばらくの間続きそうだ。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
石井和義氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/ishiikazuyoshi
大野元裕氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/oonomotohiro

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