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LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 大自然の中で暮らしてみたーい!『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』

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提供:週刊実話

 今回はドキュメンタリーをご紹介します。といっても、アーティストや音楽ものではなく、どこかの国の発展を追ったものでもない。私が心を動かされたのは、ロサンゼルスから郊外に引っ越した夫婦の物語。なぜ引っ越したかって? それは飼っていた犬、トッドに約束したから…。

 実はこのトッド、夫婦が仕事に出掛けるとずっと吠えていたため、近所からクレームが来るようになってしまったんです。そこで、トッドがノビノビと暮らせるところへ行こうと決意したのですから、ホント、幸せなワンちゃんだこと。

 東京ドーム17個分の広大な土地を買った夫婦は、様々な人に助けてもらい、荒れ放題だった土地などを復活させ、動物を飼い、新しい人生へと歩み始めます。最近は、日本でも定年後、第2の人生を楽しむ方が増えていますよね。そんな私も、ネオンがないと生きていけなさそうに見えますが、自然豊かなスウェーデンから来ていますので、本当は緑に囲まれたいと思っているタイプ。いつかこんな人生を送ってみたいと思いながら…しかし、きっとそんな日はおそらく来ないでしょう(笑)。でも、この作品を見て夢を見るのは自由。

 ファームの主人・ジョンと奥さんの関係、お手伝いしてくれる皆さん、そして、何といっても自然と付き合う難しさは見応えあり。鶏や豚、さらにフルーツのなる木々、これで収入を得ることができますが、ファームの外にいるコヨーテが鶏たちを狙い、“小さな”ライバルもいる。問題は尽きないけど、明るく生きる彼らは輝いて見えました!

 自然と上手に付き合う答えが満載で、今の生活に置き換えても使えそうな本作。ちなみに、このファームの情報がアッという間に広まり、今では訪ねるツアーがあるほど。ちなみに、このファームに興味を持った人が、どうやったら行けるのかと聞いたところ、ネットで売られているチケットが17分で売り切れたそう。“人気ミュージシャンかっ!”と突っ込みたくなりますが、それだけ現代人が求める、憧れの生活スタイルなのかが分かりますね。

“学ぶことは毎日たくさんある、都会にいてもその気持ちを忘れないでほしい”というジョンのメッセージを感じます。ただ単に会社に行く毎日ではなく、何かを感じて、問題にぶつかって、解決して、明るい明日へ! そんな癒やしとパワーをもらえる1本です。

 郊外に移り住んだトッドがどうなったかって? それは映画を見て、優しい奇跡を感じてください。

画像提供元:(c)2018 FarmLore Films, LLC
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■ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方
監督/ジョン・チェスター 出演/ジョン・チェスター、モリー・チェスター、愛犬トッド、動物たち 配給/シンカ 3月14日(土)シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA他、全国順次ロードショー。
■ジョンとモリーの夫婦は、殺処分寸前だった愛犬トッドの鳴き声が原因でロサンゼルスのアパートを追い出されてしまう。料理家である妻のモリーは、本当に体によい食べ物を育てるため、郊外へと移住することを決心する。しかし、そこに広がっていたのは200エーカー(東京ドーム約17個分)もの荒れ果てた農地。生活環境がガラリと変わった2人は、自然の厳しさに直面しながらも、動物や植物たちとともに美しいオーガニック農場を作るために奮闘の日々を送る。

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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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