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最新の捜査手法で追い詰められるドラッグ中毒“疑惑の8人”

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提供:週刊実話

 3月6日午後7時すぎ、覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕・起訴されたシンガーソングライターの槇原敬之被告(50)が、勾留先の警視庁東京湾岸署から保釈された。およそ3週間ぶりに外の空気を吸うことになった槇原被告は、グレーのスーツに黒のネクタイ姿。近年、トレードマークとなっているあごひげが伸び、サンタクロースのように盛り上がっていた。

「このたびは関係者、ファンの皆さまにご迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、10秒近く深々と頭を下げた槇原被告だが、芸能関係者からは同情の声も聞こえてくる。
「いくらシャブの前科があるからって、2年前に持ってたかどうか、ってレベルでしょ。同居してた彼氏の物か、マッキーの物かもハッキリしない。しかも、尿検査でも薬物反応は出なかったっていうじゃない。こんなことで逮捕されてたら、芸能界から人がいなくなっちゃうわよ」(ヘアメイク)

 起訴状によると、槇原被告は2018年3月と4月、港区のマンションの一室で、危険ドラッグのラッシュ(RUSH)約64・2ミリリットルと覚せい剤約0・083グラムを所持。2月13日にも渋谷区の自宅でラッシュ約3.5ミリリットルを所持したとされている。

 全国紙社会部記者が言う。

「確かに、本件は無理筋な印象があります。当時の彼氏と同棲していたマンションから、2年前に押収されたガラスパイプに微量の覚醒剤がこびりついており、槇原のDNAも検出されていたというのですが、そのときは元カレだけが逮捕されているのです。当然、このときに警察は槇原にも任意の事情聴取をしていますからね。なぜ、2年前に立件できなかったものを強引に起訴まで持っていけたのか。当局の執念といえば、それまでですが…」

 2月下旬には、元プロ野球選手の清原和博氏が銀座で泥酔して大暴れし、築地署で任意の尿検査に応じたことが報じられた。

「結果はシロでしたが、清原は’16年2月に逮捕されてから、これまでに二度も職務質問を受け、その度に尿を採られている。警察は、清原が再犯するのを待っているようにしか思えませんね」(同)

 なぜ、捜査当局は有名人を執拗に狙うのか。違法薬物摘発の現場に長く携わってきたベテラン捜査員が声を潜める。

「表向きは一罰百戒。芸能人を逮捕することで、『薬物に手を出したら逮捕されるんだぞ』と世に広く知らしめるため。一方、その功績をアピールすることで、より多くの予算を獲得する狙いもある。有名人の逮捕を、警視庁の組対5課と厚生労働省管轄のマトリ(麻薬取締部)が競うように挙げているのは、そうした背景があるんだ。情報の取り方から捜査手法、マスコミに流すタイミングまで、年々、洗練されてきているよ」

 こうした捜査当局の思惑に乗じて、マスコミの報道合戦も過熱の一途を辿っている。

「沢尻エリカや清原は、逮捕される直前にTBSが隠し撮りに成功していますが、これは“事前リーク”がなければ不可能な取材です。当局から一部のマスコミに事前情報が流れていることは確実ですが、マスコミも疑わしい芸能人の情報を流すことがある。組対やマトリの幹部と、頻繁に情報をやりとりする記者がいて、ギブ・アンド・テイクの関係が構築されているのです」(前出・社会部記者)

 槇原被告の逮捕後も、様々な有名人の名前が取りざたされているが、中でも逮捕間近とされているのが、かつて人気男性アイドルグループに所属していたAだ。

「このグループからは、すでに薬物事犯で逮捕者も出ています。実は、Aの関係先にも一度、家宅捜索が入りそうになったことがある。このときは、家宅捜索の直前に所属事務所に捜査情報が入って事なきを得たのですが、今回はかなりヤバイ。

『Aに頼まれてコカインを手配したことがある』と供述している遊び仲間もいるようで、その線から札(逮捕状)を取ろうと思えば、当局はいつでも取れる状況にあると聞いています」(芸能プロダクション関係者)

 もう1人、『女性セブン』が逮捕間近と報じているのが、紅白出場経験もある大物女性歌手Bだ。

「オリコン初登場1位のヒット曲を持ち、日本だけでなく韓国や台湾でも絶大な人気を誇るBですが、私生活が荒い。大物俳優と不倫したり、結婚しても長く続かなかった。その原因の一つはコカインだと噂されています」(芸能記者)

 本誌の取材でもBの“疑わしき行動”は複数の証言がとれている。とくに目撃談が多かったのは、映画関係者が出入りすることで知られる都内某所のバーだ。

「Bが店に顔を出すのは、いつもてっぺん(午前0時)すぎ。気だるそうな顔で来ますが、トイレに入ると急に元気になって戻ってきて、はしゃぎ出すんです。機嫌がよくなると、自分の歌も披露してくれたりしますからね。ただ、1時間に3回も4回もトイレと席を行ったり来たりするので、店にいる人は皆、気づいていると思いますよ。もっとも、この店は“嗜む人”が少なくないので、スルーされてますけどね」(常連客)

 こうした違法薬物の温床となっている会員制のバーやクラブは、西麻布、六本木、青山、恵比寿あたりに集中している。本誌でも何度か指摘している六本木の店では、俊足がウリだった元プロ野球選手Cの姿が確認されている。

「この店は、経営に大物球界関係者の家族が関わっていることから、プロ野球選手や芸能人の出入りが激しいんです。最近、話題になっているのがCで、トイレやVIPルームでコカインを吸いまくり、へべれけになっている姿が目撃されているそうです。ここは、ブツを売人がデリバリーする仕組みですが、長年、大物球界関係者の家族をマトリがマークしている。実際、関係先に家宅捜索が入ったこともあるので、Cも狙われているかもしれません」(前出・芸能記者)

 もう1カ所、捜査当局がマークしている店が恵比寿にあるKというバーだ。

「Kもドラッグ好きな有名人が集まることで知られています。サッカーの元日本代表Dや、往年の大物女性アイドルEなどが常連。最近はイケメン俳優のFが派手にやっているそうです。六本木のホステスと、Kの店内でMDMAをキメて酩酊していたという目撃情報も寄せられています」(同)

 捜査関係者に確認すると、「Kはガードが堅く、なかなか潜入捜査できない」と嘆いていたが、店を出たところを狙われてもおかしくないという。

 さらに、違法薬物の魔の手は女子アナにも広がりつつあるというから驚きだ。

「紅白歌手Bと一緒に『女性セブン』で報じられたフリーアナウンサーのGは、大学時代の友人が売人として逮捕され、無料通話アプリなどの履歴から捜査当局に疑いをかけられています」(ワイドショースタッフ)

 情報番組に引っ張りだこのGは、かつてキス写真が流出したこともあり、脇が甘いとの指摘もある。

「Gは交際相手にコカインを教えられて“キメセク”に溺れてしまったと噂されています。キメるのは、もっぱら交際相手のマンションのようで、本人は足がつかないとタカをくくっているようですが、すでに当局が動いているとの情報もあります。芸能人やスポーツ選手と違い、薬物事件などを報じる側の人間ですからね。万が一、逮捕なんてことになると、フリーアナウンサーでも、起用している局に視聴者からのクレームが殺到しかねない。テレビ関係者は、この事態を危惧しています」(同)

 このスタッフによれば、同じくフリーアナウンサーのHも違法薬物の使用が噂されているというから穏やかじゃない。

 前出のベテラン捜査員が言う。

「女子アナが狙われているように、売人から押収した携帯電話は宝の山だ。これまでに押収した売人の携帯電話にも、無数の芸能関係者の名前が登録されていて、すでにデータベース化されている。捜査対象に困ることはない」
 捜査手法も進化し続けており、今では尿検査をする必要もないと明かす。

「自宅やホテルから出たゴミ袋を漁るのは日常茶飯事で、ターゲットが使用したティッシュや綿棒から覚せい剤の陽性反応が出ることもある。槇原や清原、ピエール瀧なんかは、この手法も使われたはず。今は、狙っている人物が手にしたグラスに付着した指紋から、微量の体液を採取して薬物の使用を確かめる方法もある。どんなに隠したところで、やろうと思えば必ず追い詰められる」(同)

 当局の“有名人狩り”は、まだまだ続きそうだ。

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