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客室に従業員女性の惨殺遺体、客と顔を合わせないモーテルでなぜ? 通帳も財布も盗らずに売上5000円だけを奪った理由とは【未解決事件ファイル】

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 1985年3月25日、宮城県仙台市にあるモーテルの客室で、当時52歳の女性従業員Aさんが殺害される事件が発生した。犯人は事務所からタバコの売り上げ代5000円を盗んだだけで、Aさんの通帳や現金は残されていたという。一体、犯人の狙いは何だったのか。

 Aさんの遺体が発見されたのは、午前6時45分頃。出勤してきたモーテル親会社のスタッフが、客室で頭から血を流して倒れているAさんを発見した。すぐに警察と救急車が現場に駆け付けたが、Aさんは既に亡くなっていたという。

 警察の調べによると、凶器は部屋に備え付けられていた灰皿と、同じく備え付けの丹前(防寒用の和服)の紐。灰皿で滅多打ちにされた後、紐で首を絞められて殺害されたと警察は見ている。Aさんの着衣に乱れはなく、争った形跡もなかったそうだ。司法解剖の結果、死因は窒息死である事が判明した。また、部屋には灯油が捲かれていたという。

 現場検証では、事務所に残されていたタバコの売上金5000円程度が盗まれていたことが確認されたが、その他に物色された形跡は見つからなかった。事務所には、Aさんの財布が入ったカバンなど現金類が他にもあったというのに、犯人は何故、手を付けなかったのだろうか。
 警察は怨恨による犯行の可能性も疑ったが、Aさんの知人達から手掛かりは得られなかった。警察がAさんの同僚や友人に話を聞いても、一様に「温厚で真面目な人だった」と答えたという。では一体、犯人の目的は何だったのか。

 警察はいくつかの説を考えたそうだ。一つ目は、見た通りの強盗説。5000円のみを奪って逃走したのは、「Aさんのカバンや他の現金類に気づかなかったから」、もしくは「モーテルの代金を踏み倒すため」という理由だ。二つ目は、殺人自体が目的の快楽殺人説。現場となったモーテルは、深夜になると店員が一人勤務になるだけでなく、ロビーが存在せず駐車場から直接部屋に入る構造だった。料金精算の際も、客室のドアに付けられた小窓を通してやり取りするだけ。他人に顔を見られる心配がないモーテルは、殺人犯にとって最高の環境だった。本来なら従業員と客は顔を合わせず、部屋に入ることもないのだが、Aさんは何故部屋で死亡していたのか。犯人に無理やり連れ込まれたのだろうか。

 結局、警察は手がかりどころか、犯人の動機を掴むことすら出来ず、2010年3月には時効が成立した。執拗に灰皿で殴られ、最後は首を絞めるという犯行は犯人の殺意が明確だったことを表す。5000円を持って消えた殺人犯の目的は未だ謎に包まれている。

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