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東京五輪イヤーで実現するか 「阪神対オリックス」の日本シリーズ

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提供:週刊実話

 2020年の野球界は波乱含み――。“世紀の祭典”東京オリンピックがある今年、各球団の主力選手は「代表に選ばれて金メダルを獲って、ペナントレースも優勝」との意気込みで練習に挑んでいる。しかし、“前例”を振り返った時、意外なチームが優勝争いにからんで来るかもしれない。

「今年は五輪開催期間にペナントレースを中断させるため、開幕戦が昨季より9日も早まります。キャンプでは紅白戦などの実戦練習も前倒しされるため、東京五輪を意識せざるを得ないんです」(スポーツ紙記者)

 ただし、東京五輪を意識した変則日程、調整の前例はある。前回の1964年・東京五輪でのことだ。

 同年の五輪は10月に開催され、プロ野球界はそれまでに全日程を終了させようと努力し、過密日程となった。その異例のシーズンを制したのが、阪神と南海ホークスだった。

 阪神の勝因は「投手力」と「勢い」だった。前年オフ、阪神は主力投手だった小山正明を放出し、代わりに大毎オリオンズの主砲・山内一弘を獲得。エースと4番の移籍劇は「世紀のトレード」と呼ばれ、この注目の高さを勢いに変えてペナントレース最後の3試合で逆転優勝を遂げた。

「エース格だった小山を放出しても、阪神の投手陣はセの5球団を圧倒していました。G・バッキーが29勝で最多勝を獲得。村山実が22勝、石川緑がリーグトップの勝率を誇り、山内も打線の中核として期待に応えました」(同)

 昨季、阪神は12球団トップのチーム防御率を誇った。今季も西勇輝を筆頭に先発陣は健在で、今年40歳になる藤川球児も怪我さえなければ通算250セーブの金字塔を達成しそうだ。

「藤川は『優勝の機運みたいなものが』と口にしています」(在阪記者)

 一方、同年の日本一となったのは、名将・鶴岡一人監督率いる南海だった。若き野村克也を軸に、変則日程に動じることなく、安定した試合運びで日本シリーズを制している。

 トレードによる「勢い」という点では、千葉ロッテとの間で総勢7人の選手を入れ替えた楽天も気になる。しかし、「オリックスが不気味だ」と言うのは、別のスポーツ紙記者だ。

「昨季、オリックスは最下位だったのに、オフの契約更改で減俸になったのはT-岡田だけ。メジャー282発のA・ジョーンズを獲得し、勢いづいているんです」

 ’64年は関西勢で日本一を争ったことから「御堂筋シリーズ」とも呼ばれた。南海の流れを汲むのならソフトバンク、トレードのキーワードなら楽天か千葉ロッテとなるが、オフの間に士気を高めたのは、オリックス。五輪イヤーの今年、果たして歴史は繰り返されるのだろうか。

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