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推計患者数300万人以上の病…『脳梗塞』『心筋梗塞』に次ぐ『足梗塞』に要注意

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提供:週刊実話

 血管が詰まって発症する脳梗塞、心筋梗塞は、早期に適切な治療を受けないと後遺症が残ることや、最悪は死に至る可能性がある危険な病気だ。そんな脳梗塞、心筋梗塞に次ぐ“第三の梗塞”として危険視されているのが「足梗塞」だ。

 正式名称は「末梢動脈疾患」と呼ばれる足梗塞を、山梨大学医学部名誉教授の田村康二氏が解説する。

「足梗塞とは、足の血管に動脈硬化が起こり、血管が細くなったり、詰まったりして、足に十分な血液が流れなくなることで発症する病気です。これによって、歩行時に足がしびれる、痛い、冷たいなどの症状が現れます。病気が進行すると、歩けなくなって、切断に至るケースもあります。血糖値や血圧が高い人、喫煙者は注意すべきです」

 国内の患者数は推計300万人いるというから無視できない。

「アメリカなど欧米諸国には約100年前に足病医という国家資格ができましたが、日本にはありません。私の勤務する老人保健施設にも足梗塞の患者が2人ほどいるように、身近な病気なのです。日本でいうなら、総合病院のフットケア外来や血管外科、循環器内科を受診することですね」(同)

 自己診断する方法としては“足の毛”がポイント。指や甲の毛の生え方を左右で見比べると、足梗塞の人は足先に血液が届かないため、毛が薄くなることがあるという。

 では、足梗塞を予防するには普段、何をすればよいのか。

「予防するにはウオーキングすることです。そして、タバコを吸っている人は即禁煙すべきです。動脈硬化を起こすリスク要因である、血糖値が高い、コレステロールや中性脂肪が高いと言われた人は食生活の習慣を改善すべきです」(同)

 1日30分のウオーキングを週3日行うことで、血管が太くなり、正常に戻ったという報告もある。ぜひ参考にしてもらいたい。

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