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ホテル予約“無断キャンセル攻撃”でポイント190万円不正取得の驚き手口

 旅行時のホテルや旅館の予約は、今やネットが主流の時代だが、ネット予約のシステムを悪用して詐欺を働いた住所不定の親子が逮捕された。

 私電磁的記録不正作出・同供用、偽計業務妨害の両容疑で京都府警に逮捕されたのは、自営業・岸田治子容疑者(51)と、息子で自称・会社員の治博容疑者(30)だ。

 同親子は、宿泊予約サイト『一休』を通じ、偽名を使って京都市内の高級ホテルの予約とドタキャンを繰り返し、予約によって付与された特典の「Tポイント」だけをゲットしていた。

「去年2月から10月にかけて、2200回以上の無断キャンセルをやっています。だまし取ったポイントは、分かっているだけで190万円相当です」(捜査関係者)

 それにしても、なぜこのような事件が起きたのか。

 そもそもホテルや旅館予約時の特典ポイントは、精算時に付与されるのが一般的だが、サイトによっては予約時に付与される場合もあるのだ。

「キャンセルされればポイントは失効するが、それにはホテル側のチェックが必要となる。ホテル側がチェックを怠れば、ポイントはそのままということ。逮捕された親子はこれに目をつけて不正を働いたのでしょう」(ホテル関係者)

 また、ある大手ホテルのフロントマンが声を潜めてこう語る。

「今はインバウンド観光客の増加で、大手のホテルはどこも予約業務が煩雑になっています。特典のポイントはホテル側が一部負担することになりますが、ポイントのチェックまで目が届かないというのが現状なんです」

 この事件をきっかけに、宿泊予約サイトは、予約システムの見直し、ホテル・旅館側はポイント付与の厳格化に取り組むことを余儀なくされそうだ。

 今回の事件によって、一般の利用者に不便なことがなければいいが…。

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