このように、韓国社会で中国と中国人に対する嫌悪に近い忌避現象が拡散されていく中、文在寅政権は自制を要請するメッセージを連日のように発信している。例えば青瓦台(大統領府)は、韓国メディアが新型コロナウイルスを「武漢肺炎」と報道していることに対し、中国が怒ることを回避するため「新型コロナウイルス感染症という名称を使ってほしい」と呼称を変更するよう要請した。
韓国メディアは、こうした文政権の中国への忖度に批判的だ。いわく、《発源地が消された。中国を意識しているのか。日本脳炎や香港インフルエンザはそのままなのに》といった具合だ。
韓国経済新聞は、与党・共に民主党のダブルスタンダードを次のように皮肉った。
《同盟国である日本にはフェイクニュースを用いて攻撃し、実際に国民の安全に脅威になっている武漢肺炎には寛大な立場を見せているという批判が出ている》
《共に民主党は昨年の8月、日本の放射能問題と関連づけて『東京オリンピックボイコット』や『日本旅行規制』など強硬な主張をしたのとは対照的過ぎ》
などの論調だ。
日ごろ、反日報道の多い中央日報も、文政権の中国への配慮は“隷属”だと批判している。
《文在寅政権の外交路線はずばり、親中・反日だ》
武漢肺炎は日本にも災いをもたらしているが、韓国国民もこれを機会に文政権の反日政策への盲従から目覚めてほしいものだ。