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牧田1年目の結果、前例は参考になる? 最多勝、2ケタ、一軍登板ゼロ…明暗分かれるメジャー帰り投手たち

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牧田和久(写真は西武時代)

 昨年11月26日に、楽天が獲得を発表した牧田和久。西武(2011-2017)からポスティングでサンディエゴ・パドレス(2018-2019/2019年はマイナー)に移籍していたアンダースロー投手の日本球界復帰は、各メディアによって広く報じられた。

 メジャー挑戦した投手が、その後帰還する事例も珍しくはなくなってきている近年の日本球界。復帰1年目から健在ぶりを見せつけている投手がいる一方で、期待に応えられなかった選手もいる。

 広島(1997-2007)から海外FAでメジャー挑戦した黒田博樹は、ロサンゼルス・ドジャース(2008-2011)、ニューヨーク・ヤンキース(2012-2014)でプレーし2015年に古巣に復帰。前年まで5年連続で2ケタ勝利を挙げていた投球は健在で、復帰1年目も「26登板・11勝8敗・防御率2.55」と2ケタ勝利をクリアした。

 なお、2016年も「24登板・10勝8敗・防御率3.09」と2ケタ勝利をクリアした黒田は、チームの25年ぶりのセ・リーグ優勝を置き土産に同年限りで現役を引退している。

 ダイエー・ソフトバンク(2003-2011)から海外FAで海を渡った和田毅は、ボルチモア・オリオールズ(2012-2013)、シカゴ・カブス(2014-2015)に所属した後2016年に古巣復帰。メジャー時代は左ひじの怪我もあり思うような成績が残せなかったが、復帰1年目のシーズンは一転して「24登板・15勝5敗・防御率3.04」で最多勝、最高勝率(.750)の2冠に輝く大活躍を見せた。

 ただ、その翌年から2019年までの3年間は左ひじや左肩の故障で今一つ成績は残せず、2018年に関しては一軍登板ゼロ。復帰5年目となる今シーズンに向け、現在は並々ならぬ覚悟で自主トレに励んでいることが伝えられている。

 一方、西武(1999-2006)、ボストン・レッドソックス(2007-2012)、ニューヨーク・メッツ(2013-2014)でプレーした後2015年にソフトバンクへ入団した松坂大輔(現西武)は、右肩故障の影響から復帰1年目の一軍登板はなし。そればかりか、ソフトバンク在籍3年間で一軍登板は2016年10月2日楽天戦のわずか1試合のみで、その試合も「1回・3安打5失点・4四死球」と大乱調に終わってしまった。

 しかし、ソフトバンク退団後に加入した中日(2018-2019)では、1年目に「11登板・6勝4敗・防御率3.74」と復活しカムバック賞を受賞。しかし、2019年は「2登板・0勝1敗・防御率16.88」と振るわず、オフに退団となった後、古巣西武に復帰している。

 その松坂と同じ結果となってしまったのが、近鉄(2000-2004)、オリックス(2005)、楽天(2005-2011)、シアトル・マリナーズ(2012-2017)と日米4球団を渡り歩き、2019年から巨人に加入した岩隈久志。同年2月の春季キャンプでは1軍スタートだったが、2017年8月に受けた右肩手術の影響でなかなか状態が上がらず。結局、復帰1年目は一軍未登板、二軍でも2試合しか登板できず、2年目の今シーズンに再起をかけている。

 メジャーでは「27登板・0勝1敗・防御率5.40」と振るわなかったが、日本時代は「276登板・53勝49敗54ホールド25セーブ・防御率2.83」と確かな実績を残している牧田。チームの石井一久GMは獲得発表時に「これまでの日米での経験からイーグルス投手陣の底上げを期待してオファーをしました」と牧田加入の狙いを明かしているが、来たる復帰1年目の今シーズンは果たしてどのような成績を残すのだろうか。

文 / 柴田雅人

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