search
とじる
トップ > 社会 > きょう辞任撤回会見、小沢「党内反乱分子」粛清か

きょう辞任撤回会見、小沢「党内反乱分子」粛清か

 辞意表明していた民主党の小沢一郎代表(65)は6日、挙党態勢で慰留されて辞職願い撤回を決断。きょう7日午後、党本部で開く両院議員懇談会で経過説明したうえで記者会見し、続投を正式表明する。小沢氏は慰留交渉のなかで党内の“反乱分子リスト”を入手しており、粛清に走る可能性もある。
 仮にも政党党首が、一度出した「辞職願」をたった3日で取り下げるなど、常識では考えられない。人騒がせな“三日坊主”に国民はどっちらけだ。
 小沢氏は両院議員懇談会で辞意撤回の理由など一連の経緯を説明し、今後の党運営方針を表明する。民主党は小沢氏説得工作で続投実現を最優先しており、党内には「三顧の礼」で続投を願った小沢氏に面と向かって意見しにくい雰囲気も漂い始めている。
 一転して代表続投を決めた背景には、党を挙げた慰留を受け、より強い党内権力を掌握できるとの判断もあったはず。いわゆる「焼け太り」だ。
 次期衆院選に向けた態勢にも、小沢氏の意向がより反映されるのは確実で“小沢党”の色彩が強まる可能性も否定できない。
 そんな小沢氏が党内の“反乱分子リスト”を入手した。リストは、当選回数別に国会議員から意見を聞いた際の発言を詳細に示したもの。鳩山由紀夫幹事長が小沢氏に渡したといい、鳩山氏本人が6日、記者団にその事実を明らかにした。

 小沢氏は自らに不満を持つ議員の名前と、その発言内容を具体的に把握したことになる。
 小沢氏周辺は「『頼まれたから引き受けた。あまり文句言うなよ』ということだ」などと、早くも党内の批判勢力をけん制。リストを手にした小沢氏がこれを黙って見過ごすはずがない。小沢氏がガキ扱いした同党に、粛清の嵐が吹き荒れる可能性が出てきた。
 国民からすれば、いったいなんの騒ぎだったのか…とばからしくなるような成り行きである。
 小沢に近い議員は「辞任表明後、2つの選択肢があった」と言う。
 「ひとつは有力なポスト小沢が不在と見越し、党全体がひれ伏すのを待つこと。もうひとつは慰留されない場合に参院議員の同調者を率い、離党・新党結成を視野に政界再編を模索することだった」(同議員)
 結局、執行部はなりふり構わぬ慰留を選択。小沢氏に「不信任」を突き付けた役員会だけでなく、全党的に「続投支持」を取り付けた。小沢氏続投にあたって「条件はない」(鳩山氏)とされており、小沢氏が再び大連立を持ち出せば、今度こそ党分裂は必至の情勢だ。

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ