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いびきがサイン! 舌の衰えを改善して健康な日々を

 だいぶ暖かくなり、窓を開けて生活するのが丁度良いくらいですね。ポカポカした陽気は、人を眠りへと誘います。

 寝心地がよく、質の良い睡眠がとれる時期ですが、眠っていて自分のいびきで起きてしまうことはないでしょうか。もしかするとそれは、老化による舌の衰えが原因である場合があります。

 今回は医師の小田切ヨシカズ先生に、舌の役割や老化がもたらす影響などについてお聞きしました。

■舌にも筋肉がある
 「舌の内部には、体の他の部分と同様に筋肉が存在します。茎突舌筋、舌骨舌筋といった外舌筋。上縦舌筋、下縦舌筋といった内舌筋を総称して舌筋と言います。舌はこうした多くの筋肉によって支えられているため、顔の他の筋肉とも関連が深く、衰えることで様々な症状が現れます。いびきなども、そのひとつです」

■舌筋の衰えがもたらす深刻な状況
 「いびきの原因は、肥満や鼻詰まりなど様々ありますが、舌筋の衰えもそのひとつです。舌を支える筋肉が衰えてしまうと、舌が喉の奥に落ち込み、気道を塞いでしまうからです。舌が上顎を押し付ける力を舌圧と言いますが、舌の衰えが進むにつれ舌圧も低下。すると、食べ物をうまく飲み込めなくなり、誤嚥(ごえん)を引き起こします。舌の衰えは、深刻な状況を生みかねません」

■効果的な舌筋トレーニング法
 「舌筋を鍛えるには、動かすのが一番。まずしっかり前に突き出し、限界に達したら喉の方に丸めて戻す。さらに口の中で両頬を舌で交互に押し、左右の動きも加えます。このような運動を繰り返すだけで、十分効果があります。ただ、これはあまり人前ではできません。口を閉じて行う際は、舌に負荷をかけるよう意識しましょう。仕事の行き帰りの電車の中などで取り組んでみてください」

■舌筋アップが若返りを促す!
 「舌筋トレーニングによりもたらされる効果は、いびき防止だけではありません。舌筋に連動した表情筋も鍛えられるので、口元のシワやたるみの防止に繋がります。筋肉が引き締まることで小顔効果も望めます。また、舌が使いやすくなると、口から言葉を上手く発することが可能になり、滑舌の改善も見込めます。さらには唾液の分泌も活発になるので、口内の殺菌作用が高まり、口臭予防にもなります」

 舌の衰えというのは、なかなか気付きにくいもの。いびきをかく、うまく言葉が出にくい、口臭が気になるなどの、ちょっとした症状を見逃さないことが大事ですね。

【取材協力】小田切ヨシカズ
湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。

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