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ついに露呈した人気リフォーム番組のトラブル

 一流の建築士らが住宅リフォームを手がけるテレビ朝日系の人気テレビ番組「大改造!! 劇的ビフォーアフター」で、リフォーム工事を請け負った愛知県東海市の建設会社が26日、制作の朝日放送と番組制作会社などに対し、追加発生した工費など約2900万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴したことを各メディアが報じている。

 訴状によると、建設会社は14年7月に放送された番組で、岐阜市内の店舗兼住宅のリフォーム工事を請け負った。その際、建築士の設計会社や制作会社などと費用が2200万円で契約。しかし、その後、建築士や制作会社に追加工事を指示され、さらに約2700万円がかかった。

 制作会社と交わした覚書では、予算を超える恐れが生じた場合、制作会社や施主と話し合うことになっていたが、協議の場は設けられず、さらに追加費用も支払われなかったため、提訴に踏み切ったという。

 朝日放送は、「追加工事の多くは建設会社の現場管理に問題があったためで、金額の根拠にはきわめて多くの疑義がある。請求の法的根拠は明らかにされておらず、裁判で主張を丁寧に説明する」とコメントを発表し徹底抗戦の構えだ。

 「以前、依頼主が一部週刊誌に『リフォームを依頼したら欠陥住宅にされた』と告発した記事が掲載されたが、依頼主、施主とのトラブルはこれまで何度か発生していたようだ。それでも、人気番組だけに、なんとか抑え込んで表沙汰にならないようにしていたが、ついに裁判沙汰になったことが大々的に報じられてしまった」(テレビ朝日関係者)

 同番組は02年にレギュラー放送を開始し、06年から約3年間の不定期放送期間を挟み09年4月26日からレギュラー放送を再開。番組タイトルの「ビフォーアフター」は03年の新語・流行語大賞トップテンにも選ばれていた。

*写真イメージ

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